Girls just wanna have fun (ページ5)

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「もう1回言って」

「どっから？」

「何回もってとこ」

めんどくさいなあ
なんて言った俺の顔は、それでも笑ってたと思う

「俺はさ、」

「うん」

「何回だって何十回だってお前を抱きしめて、手を繋いで、キスしてさ、」

ん、って楽しそうに顔を上げたAに小さくキスを落とす

満足そうに俺の胸に顔を埋めた彼女を本当に愛おしく思って頭を撫でれば

少し笑ったAが
喧嘩もするだろうけどね
なんて言ってくるから

さっきの言葉を思い出してもう1度口を開く

「それなら何回でも謝るし、感謝もたぶん忘れないよ」

やっぱり多分なんだねって言うのはもうなしね、
なんて言えば

もう言わないよ
ってAは笑う

「お前とならどんな朝も夜も、夕方だって笑いあって生きていけるんじゃないかって思うんだよ」

今みたいにさ、
と少しAをくすぐれば

くすくすと笑ったそのままそうだねと口にする

「ねえマホト」

「ん？」

「どう思う？」

少し笑いながらいうAに

もう1度何が？
と聞けば

「これから二人でやってけるかな？」

「どうかなあ」

同じように答えた俺にAは今度は笑って

「とりあえず、俺はお前が好きだよ」

さっきとは違う答えにまた少しきょとんとした彼女はすぐに笑って

私も、なんて

ああ、明日はAに花束でも買ってこよう

明日は”とりあえず”はなしにして
そうして彼女が見せてくれるであろうとびっきりの笑顔を楽しみに玄関のドアを開けよう

back numberさんの花束をマホトくんで。最初ジンくんで書き始めて、でも多分こんなにストレートに言葉を伝えるのはマホトくんだろうなあと思ってシフトチェンジしました。