Girls just wanna have fun (ページ4)

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花束 MAHOTO ページ4

「マホトどう思う？」

「なにが？」

「これから二人でやってけるかな」

なんて、突拍子もないことを笑いながらいう彼女

「どうかなあ、」

なんて言えば少し不安そうな顔をする

「とりあえずは一緒にいたいと思ってるよ」

俺の答えにとりあえずなんだねって笑って

「でも最後は私が振られると思うな」

少し遠い目をしたAが悲しくて

「まあ、とりあえず一緒にいてみよ」

そう言えば

やっぱりとりあえずなんだね
ともう1度笑って、肩に頭を乗せてくる

撫でてやれば小さく笑う

「浮気しても言わないでね」

「なんで？」

「知らなければ悲しくならないでしょ？」

触れた肩がAの声と一緒に震える

「信用ないなあ」

俺は笑ってAの手を引いて向かい合う

「俺は俺なりに、お前と向かい合おうと思ってるよ」

珍しく真っ直ぐにね
Aの目を見れば

めずらしいね
ってやっとちゃんと笑ったお前が愛しくて
思い切り抱きしめる

「俺はさ、何回だって何十回だってお前を抱きしめて、手を繋いで、それから」

急に体を離して小さくキスをした俺に
少しきょとんとした顔のAをもう1度抱きしめる

「思い出すたびにやけちゃうような思い出をお前と作りたいんだよ」

そりゃ、ケンカもするだろうけどね
ってつけ足した俺にお前は笑って

そしたらどうするの？なんて

「んー、それなら何回でも謝るし、感謝も多分忘れないよ」

「さっきからとりあえず、とかたぶん、とか曖昧だ」

でもわかんないだろ？
って返せば

まあ、そうだけど、
なんて少し不満そうな顔をしながら
ちゃんと言ってね、なんて

「ごめんごめん、ありがとう、ごめんくらいのバランスになると思うけど」

許してな？
って少し首を傾げて言えば

しょうがないなあ、ってお前は笑う

「なあ、今までの俺はさ、曲がったことばっかりだった気がするんだよ」

「マホトはいつだって真っ直ぐだよ」

「恋愛はわかんないじゃん？」

「ああ、、」

「でもさ、お前のとこにだけは真っ直ぐに、真っ直ぐに走ってくから」

「ほんとに？」

「ほんとだって」

Aは笑う、何度だって

ああ、その笑顔がたまらなく好きだよ