Girls just wanna have fun (ページ28)

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ウェデングsong MAHOTO ページ28

俺にとっちゃお前以上はない

2人とは居ない存在

見つけちまったんだよ
世界に1つ俺だけの宝物って思える人をさ

「お前にとって俺はどうなの？」

「急にどうしたの」

「頼りがいある？」

Aからしたら脈絡も何も無いだろうなって質問にも彼女は
親方が弱気だなんて珍しいね
なんて笑う

「遠慮なんてすんなよ、任しておけって心配なんてすんなとか、
素で言っちゃうマホトが頼りがいないわけなくない？」

少し俺に寄せているのか、声までちょっと変えて話すAに俺も笑って

「似てないね」

「うるさいなあ」

くしゃって笑うAが俺にとって最高に癒しで、
だからこれからお前としわくちゃになっていけたらいいなって思うんだよ

夕日をバックに丘を歩こう

並んだ影の合間にもう1つ小さな影が増えるんじゃないかって
そこまで想像してんだ

俺の人生に光を与えてくれたのはお前だから

愛してるよ、こんなにも愛しい人

晴れ渡る日々も雨の日も一緒に歩こう

「この前雑誌でさ、
生きていて素晴らしいと思える瞬間は何ですかって質問があって」

「うん」

「自分のやりたいことをやってる時と
仲間といる時って答えたんだけど」

「うん」

「ほんとはさ、今この瞬間を美幸と過ごしていけることだと思うんだよね」

何があっても離さないから、って小さな彼女の手を握れば、彼女は笑って離さないでね、なんて

「ずっと守るから、だから隠し事はなしね、悩んでんだったら何でも話して」

「うん、わかった」

「俺は怒らないよ、お前の一番の味方だから」

「今日はなんかやけに甘いね」

照れたように笑う彼女に結局何が言いたいかって言うとさ、なんて前置きして

「俺と結婚してください。何があっても俺について来て、幸せになろう」

そんな一世一代のプロポーズ

美幸は驚いたように目を見開いて、
それから笑って、お願いします、なんて

嬉しくて堪らなくて抱き締めれば、
俺の腕の中で彼女は笑いながら泣いていた

俺の人生に光を与えてくれたのはお前で、

愛してるよこんなにも愛しい人よ

晴れ渡る日々も雨の日も共に歩こう