Girls just wanna have fun (ページ19)

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さよならミッドナイト MAHOTO ページ19

テーブルの上に缶ビールとコンドーム

隣で眠るAの頭を少し撫でて

もう行くよ、なんて

窓の外は薄明るくなり始めていて、
最後の夜がもうすぐ明けてしまう

乾杯、
そう言ってAははにかむ
見慣れた顔、声、落ち着く匂い
少し赤いよって笑えば
恥ずかしがっておでこを抑えて笑った
それももう、昨日のことで

「元気でいようね」

お互いにさ、なんて呟くようにいうAに
俺は何も言えなくてただ笑った

「さよならしよう」

何気ない休日のはずだった

それでも突然彼女の口から出たその言葉は
部屋の空気を一瞬で凍らせる

「多分これからのマホトの人生、わたしは邪魔になるよ」

「そんなこと」

「あるの」

じゃなきゃ、こんなこと言わないよって、
震える声で呟いて、
それから俯いて黙り込んでしまったAに
そんなことないともう一度言おうとしてやめた

この決断をするまでに彼女がどれだけ苦しんだかを考えたら
なんて言葉をかければいいのか分からなくて、
俺はただ抱きしめることしか出来なかった