Girls just wanna have fun (ページ14)

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「当たり前の日常なんてつまんないから要らない」

んー、って小さく言ったAは

「私は、ジンの当たり前になりたいけどね」

なんていつもの調子で言うもんだから
聞き流してしまいそうになったけど、
Aを見ればやっぱり少し照れていて、
そんな日が来ればいいなって小さく言った

「もう当たり前かもよ」

なんてAの手を握れば、
彼女は嬉しそうに笑った

「終わりは始まり、それは分かってる」

「終わっちゃうの？」

「ちがくて、」

ちゃんと聞けってと言えば素直に頷いた彼女に少し笑って

「仕事とか、事務所とか、もちろん女もそうだけど、
これまでそうやって、何とかやってきたけどさ」

「うん」

「これは終わらせたら間違いだって、次の始まりなんていらないなって今は思ってる」

だからこのままでいよ、って手を握る力を強めれば、彼女もちゃんと応えてくれる

何回でも思い出せるように、
俺たちらしく動画にしてさ

「寝ても覚めても、後にも先にもでお前のそばにちゃんといるから」

「ジンらしくないね」

そうだなって笑えば、でも嬉しいよってお前も笑う

「一世一代の約束しよっか」

「信用ならないのに？」

「いいから、ここでしよ」

笑って頷いたAに俺もまた笑う

「こんな気持ち初めてだよ」

なんて俺の真似をするAに、
そんなの当たり前だよ、って、
俺も真似をして

「何も始まることない終わりまで、お前のそばにいるよ」

「やっぱりジンらしくないよ」

そう言って笑う彼女は、満更でもなさそうだ

RADWIMPSさんのラストバージンをジンくんで。やっと幸せなお話が書けました。歌詞にはめてくとどうしてもジンくんぽくなくなっちゃうことばっかりです。ちなみに頭の中の勝手な設定はMVと同じようにドライブ中なのでそんな風に思ってもらえたら嬉しいです。まあ、カワグチさん免許ないんですけどね。