Girls just wanna have fun (ページ12)

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Aに会いに行かなきゃ、って立ち上がれば、タクシー呼ぶねって笑ってくれるトランジスタ

向かいながらジンにLINEをする
Aの家の前に着くとドアの前にジンがいた

「今寝てる」

「そっか」

「お前が守ってやれよ」

そう言ってすれ違い際に肩を叩いたジンに
サンキュって小さく言えば、後ろから鼻歌が聴こえる

帰りの会、このタイミングかね、ほんと、あれはモテるわ

部屋に入れば眠っているお前がいて、
その頬には湿布が貼ってあった

「ごめんな」

小さく呟いたその声で彼女は目を覚ます

「まほと？」

手を伸ばしてきた彼女の手を引いて抱きしめる

「ごめん」

マホトだ
って寝惚けた声で俺の胸に頬を寄せる彼女はいつもと変わらない

「ごめん」

「大丈夫だよ」

「ごめん」

「大丈夫だって」

もう1度口を開いた俺に、顔を上げた彼女は不安そうな表情で

「ねえまほと」

「ん？」

「しあわせ？」

「俺じゃなくてお前が、」

美幸がどうかなんだよって言いかけた俺に、彼女は首を振って、もう1度しあわせかと俺に聞いた

「幸せだよ、お前がいれば」

そう言えば彼女は顔をくしゃくしゃにして笑いながら安心したのか目に溜まった涙を流す

「今度こそほんとに会えなくなっちゃうかと思ったの」

「ごめんな」

「夢が本当になっちゃうのかなって」

「ごめん」

「あの子に殴られた時にね、
この子もこんなにマホトのこと好きなのに、
私だけこんなに幸せでいいのかなって、思っちゃったの」

「いんだよ」

「それからね、まほとは、しあわせなのかなって、いつもわたしが答えてるだけだから」

だからって、なにか続けようとした彼女を思い切り抱きしめる

「幸せだよ、ほんとに、お前がいればさ」

幸せだよと繰り返す俺に彼女は何度も頷く

「リスナーにもちゃんと言うから」

「うん」

「好きだよ」

「私も」

分かってもらうのに時間がかかるかもしれない
だけどお前と一緒にいつだっていたいから

お前の夢を本当にさせたりなんてしない

「なあ、」

「ん？」

「幸せか？」

幸せだよって笑った美幸は、いつだって愛しくて
この時間がいつまでも続けばいいと思った

尾崎豊さんのforget me notをマホトくんで。後半はオリジナルですが終わり方がぬるっとでごめんなさい。終われなくなってしまったので急に終わらせちゃいまきた。またジンくんスタートでシフトチェンジパターンです。リクエストお待ちしてますね。