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169話 ページ36

貴「えー、俺も戦いたい…」



シエル「後で好きなだけ暴れればいい、ここはアイツに任せておけ。」






エレベーターを使い、俺達は外へ出た



シエルは上空へ照明弾を放った




貴「合図も上げたことですし、いよいよですね。」




俺はつい顔が綻んでしまう



シエル「ああ。」




そう言ってくるりと振り返った





シエル「外に出れば、お前を利用しようとする輩がごまんといる。




今日よりずっと、辛い目に遭うこともあるだろう。


だから今、選ぶといい。








それでも外の世界へ行くか









それとも――――――」




懐から拳銃を取り出し、サリヴァンの額へつけた






シエル「今ここで楽になるか」





サリヴァンを見下ろすシエルの目は冷たく、月の光に照らされていた






サリヴァン「ボクは…



”SuLIN”を生み出してしまったことが恐ろしい。


もう何を信じていいのかわからない。





もう何も考えたくない。









もう…消えてしまいたい…」



辛そうに泣きだした





シエル「…………



そうだな。


天才的頭脳も使う気がないなら、雑草の肥やしにした方がマシだ。









死んでしまえば―――――





お前が救えたかもしれない者の断末魔も聞かずに済む。」




サリヴァン「………


救う?」




シエル「領民を救うため、究極の毒を生みだしたお前なら


究極の薬を生み出すこともできると思ったんだが








それこそ…





世界が驚く魔法のような、治療薬を。」



サリヴァン「魔法の…

治療薬?」




シエルがふっと笑ってそう言うと、サリヴァンの目には一筋の光が写った





サリヴァン「ボクに…

できるだろうか?



そんなことが…」



シエル「さあな。


今ここで死ねば、不可能なことは確かだ。





緑の魔女よ。

今一度問おう。




死んで、逃げるか?


生きて挑むか?」



サリヴァン「ボクは…









生きたい!




生きて…挑みたい!」





再び強い眼差しに戻ったサリヴァンを見て、シエルはふっと笑った




シエル「いいだろう。



一緒に森を出よう、サリヴァン!」




シエルが手を伸ばすと、サリヴァンはその手を握った





貴「さぁ!
ここからは、俺がエスコート致しましょう!!」




シエル「先が思いやられそうだ…」


貴「え、酷い!」




サリヴァン「ははっ、お前らは仲が良いのだな!」

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愛翔(プロフ) - ロゼさん» セバスチャンいいですよねー!かっこよすぎる!!でも、できるだけ2人絡み頑張りたいですねw (2018年3月29日 21時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 愛翔さん» 自分的にはシエルもセバスチャンも美味しいんですが、やっぱりセバスチャンですねぇ(^▽^) (2018年3月29日 21時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ロゼさん» コメありがとうございます!!誰との絡みがお好きですか? (2018年3月29日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夢主のイチャイチャ大好きです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ヒビキさん» ありがとう!!シエルのデレは本当にやばいよね!!!ありがとう、頑張る!!! (2018年2月25日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛翔 | 作成日時:2018年2月25日 20時

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