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167話 ページ34

サリヴァン『お前達…

何を…』






『サリヴァン様





…あ?』



人狼の”被り物”だけが真っ二つに切れ、中から人が現れた





セバスチャン「いかがです、サリヴァン様。




”外の世界”は、驚きに満ちているでしょう?」




セバスチャンの手には、銀のナイフが握られていた


サリヴァン『に…人間…の

男…!?』



シエル「狼の長い鼻にマスクを仕込んでいたとは



手の込んだ茶番だ。


人狼の正体は、ハリボテを着たただの人間。




そして瘴気の正体は――――――」



シエルは人狼のマスクを持ち上げた









シエル「この工場で作られた化学兵器









毒ガスだ!!






人狼や呪いなど、存在しない。




全てお前を騙すための作り話だ!」



サリヴァン『う…



うそ…






じゃあボクが…


作った魔法は…』



老婆『確かに貴女が作ったものは、魔法ではない。


だが魔法よりずっと素晴らしい!





この液体が気化したものに、ほんの少し触れただけで


ほとんどの生命保険がその命を落とすだろう。








誇るがいい!


貴女は、史上最高の毒ガスを作り出したのだ!









おおそうじゃ、この歴史的化学兵器に名前を付けねばな。








Sullivan(サリヴァン)




Letzt Waffe(最終兵器)



Ideal(完璧な)



Nebel(霧)






これらの頭文字を取って”SLeINe”



いや









”SuLIN”







サリンと名付けよう!!』



奇声を上げてそう言った




サリヴァン『ボクがずっと創っていたものは、魔法ではなく


毒ガス?






ボクは村人を守るためじゃなく


誰かを殺すためだけの兵器を作っていたと…っ!?』





今まで愕然としていたサリヴァンは


大粒の涙を流した





サリヴァン『皆ずっと





ボクを騙してたっていうのか!?









嘘だと言ってくれババ様ぁ!!』




老婆『何故泣くの?



ジークリンデ







最高の頭脳を持って生まれ、研究に没頭できる最高の環境が用意されたからこそ




究極の化学兵器を生み出すことができた!






何を悲しむことがあるの?




貴女は歴史を変えたのよ!








貴女はあの日失われた私が愛したヒトそのもの。』



サリヴァン『え…?』





老婆『だから泣くのはおよし





私の―――――』

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愛翔(プロフ) - ロゼさん» セバスチャンいいですよねー!かっこよすぎる!!でも、できるだけ2人絡み頑張りたいですねw (2018年3月29日 21時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 愛翔さん» 自分的にはシエルもセバスチャンも美味しいんですが、やっぱりセバスチャンですねぇ(^▽^) (2018年3月29日 21時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ロゼさん» コメありがとうございます!!誰との絡みがお好きですか? (2018年3月29日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夢主のイチャイチャ大好きです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ヒビキさん» ありがとう!!シエルのデレは本当にやばいよね!!!ありがとう、頑張る!!! (2018年2月25日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛翔 | 作成日時:2018年2月25日 20時

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