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156話 ページ23

貴「はぁー……」



バルド「おい、大丈夫かよ……

あいつ……」



貴「大丈夫!

それより、何作ればいいんだ?」



なるべく考えないように作業に取り掛かった




しばらくすると、セバスチャンが早歩きで厨房へ入ってきた



その冷たい表情にみんなが固まる



セバスチャン「来なさい。」


有無をも言わさず俺はセバスチャンに腕を掴まれた




貴「ちょ、離せよっ!!!

痛い…!」


きつく握られた手首がミシッという





俺がどんなに背いてもびくともせず、よろめきながらついて行った



そして、着いた先は









シエルのいる部屋だった


貴「な、なにを………」



俺は理由もわからず、セバスチャンを見ることしかできなかった



未だに冷たい表情に、冷や汗が止まらず



震える




まるで


まるであの時のようだ






日本に俺を迎えに来た…あの――――――……


フィニ「あ、セバ…っとと」



フィニは名前を言ってはいけないと、口を噤んだ



その横をすっと、通り過ぎ


部屋へと入っていった



フィニ「え?


あ、あのっ?」




セバスチャン「フィニ


少し席を外してもらえますか?」


シエル「!」



その声にシエルは驚いた



フィニ「でっでも!」




セバスチャン「坊ちゃんに、大切なお話があるのです。」



困りながらついてくるフィニとシエルの元へすたすたと歩いていくセバスチャン



俺は引かれるがまま、セバスチャンについて行った





シエル「や、やだ」


シエルと同様、俺も恐怖が支配していた



シエル「こっちにくるな!」


その声にフィニは、セバスチャンの前に立ちはだかった




セバスチャン「私の話を聞いていましたか?


外して下さい。」



そんなセバスチャンにも怖気付かず、シエルを守ろうとするフィニはすごいと思う




フィニ「ま…待ってください!

坊ちゃんはまだ万全じゃ…」



俺をベッドへ投げ飛ばすと、フィニの手首を掴んだ


そのまま扉へと歩いていく



フィニ「え!?
わっちょ…


くっ…

ぐぬぬぬぅうう〜〜〜〜〜〜〜〜っっ」




フィニは引きずられながら、外へと投げ出された



フィニ「わっ」




セバスチャン「坊ちゃんのお世話ご苦労様でした。


もう結構ですよ。」



そう言ってドアを勢いよく閉めた





フィニ「僕、本気だったのにびくともしなかった…


なんで?」



貴「……」



コツコツと近づいてくる足音に震えることしかできなかった

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愛翔(プロフ) - ロゼさん» セバスチャンいいですよねー!かっこよすぎる!!でも、できるだけ2人絡み頑張りたいですねw (2018年3月29日 21時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 愛翔さん» 自分的にはシエルもセバスチャンも美味しいんですが、やっぱりセバスチャンですねぇ(^▽^) (2018年3月29日 21時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ロゼさん» コメありがとうございます!!誰との絡みがお好きですか? (2018年3月29日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夢主のイチャイチャ大好きです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ヒビキさん» ありがとう!!シエルのデレは本当にやばいよね!!!ありがとう、頑張る!!! (2018年2月25日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛翔 | 作成日時:2018年2月25日 20時

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