154話 ページ21
貴「どうやって潜入するんだ?」
セバスチャン「ここのレンガを外していくのですよ。」
貴「え?」
セバスチャン「何か?」
そう言いながら、隅の方のレンガを取っていく
貴「いや、別に。」
少しずつ外していき、やっと人が通れるくらいまでになった
中へ入り、階段を降りていくと
貴「なんだこれ……」
セバスチャン「ほう…これは、なかなか」
中央へと延びる橋に
中央には、檻状のエレベーターらしきものがあった
こんなものが地下にあったとは
橋から下を覗けば、底がかなりあるのか真っ暗で何も見えなかった
貴「よし、あのエレベーターを
セバスチャン「何を言ってるんですか。
気づかれたらどうするのです?」
貴「じゃあ、どうやって下に行くんだよ。」
そう聞くと、セバスチャンはちらりと下を見た
貴「いやいや、まさか……
冗談だろ?」
セバスチャン「大丈夫ですよ。」
にっこり笑って俺に近づいてくる
俺は後ずさり、「ここで待つ。」と言ったがそれを許してはくれなかった
俺の膝に手を添えると、抱えた
ふわっと地面から足が浮き、暴れる
貴「やだやだやだ!!!!」
俺の拒否も虚しく、地下室に響くだけでセバスチャンは聞いてはくれなかった
貴「ァああああああああぁぁぁ――――――――!!!!!!」
橋を軽々しく飛び越え、下へ落下していく
下を見ることもできず、俺は必死にセバスチャンにしがみついた
俺は目をぎゅっと瞑り、顔をセバスチャンの首にうめた
セバスチャン「これが、魔法の杖というわけですね。」
どうやら、下に着地したらしく円の中央へと移動していた
貴「……杖?」
目を開け、見てみると
何かの字と円
その中央には杖
セバスチャン「方解石の一種でしょうか…」
貴「方解石?
セバスチャン知ってるのか?」
セバスチャン「何百年と生きてきましたので。
そうですね、これは……
魔女の使う”テーベ文字”…
随分と懐かしい。」
貴「これが……」
セバスチャンはテーベ文字を読み上げ始めた
セバスチャン「これはもしや―――――…」
貴「ん?」
すぐそばで聞こえるその声に違和感を感じ、今の状況を次第に理解しはじめた
貴「わぁあ!!!?
いい加減下ろせよ!!」
俺はずっとセバスチャンに抱き上げられていた
セバスチャン「耳元でいきなり叫ばないでください。」
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愛翔(プロフ) - ロゼさん» セバスチャンいいですよねー!かっこよすぎる!!でも、できるだけ2人絡み頑張りたいですねw (2018年3月29日 21時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 愛翔さん» 自分的にはシエルもセバスチャンも美味しいんですが、やっぱりセバスチャンですねぇ(^▽^) (2018年3月29日 21時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ロゼさん» コメありがとうございます!!誰との絡みがお好きですか? (2018年3月29日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夢主のイチャイチャ大好きです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 5d79736247 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - ヒビキさん» ありがとう!!シエルのデレは本当にやばいよね!!!ありがとう、頑張る!!! (2018年2月25日 20時) (レス) id: e46660b090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛翔 | 作成日時:2018年2月25日 20時