59話 ページ10
｢温情と一緒に助けに来ました。
だから、もう怖がらないで…
こんなことしなくていい、、｣
俺が優しくそう声を掛けると、老女は立ち止まり
交互に見やった
怯えながらも身を縮めながらよくよく見ると、温情だと気づき
驚きで口を大きく開けた
温情｢これは何？
いったい何をさせられているの！？｣
旗には、岐山温氏の巨大な太陽の家紋が一つ描かれており、その上から大きく真っ赤なばつがつけられ
旗自体もボロボロに破られていた
温情｢おばあさん、阿寧は？
叔父さんたちは？
ねぇ、阿寧は！？｣
温情が必死に尋ねたが、老女は彼女の後ろにいる魏嬰に気づくと怖くて言葉が出ず
ただ谷間の方に視線を向けた
温情は何も構う余裕などなく、一目散にその方向へと走った
魏嬰も後を追うように歩いていったため、俺は老女へと視線を戻した
旗を捨て、身体を支えながら掘っ立て小屋へと移動した
｢大丈夫、俺たちは貴方たちには何もしない。
魏嬰も味方です。
だから、怖がらないで…｣
恐怖で老女はがくがくと震え、幼子を守るようにぎゅっと抱き締めている
なるべく怖がられないよう、優しく問いかけ
笑顔を見せる
不安そうにこちらを見る幼子の頭を撫で、俺も魏嬰たちのあとを追った
俺が谷間の方へ着くと、温氏はなんとも鼻につく話し方をしていた
どうやら、温寧が見つかっておらず温情が叫んでいるようだ
温情｢あの子は絶対に逃げたりしない！
おばあさんたちもまだここにいるのに、絶対に一人で逃げたりしないわ！｣
金氏｢でしたら、ゆっくり捜してみては？
全員ここにいますから。
ここで見つからなければ、我々にはどうすることもできません。｣
その監督責任者の言葉を聞いて、唐突に魏嬰は口を開いた
魏嬰｢全員ここにいる？｣
彼が会話に入ってきたことで、周囲を取り囲んでいた者たちの顔が固まる
金氏｢そうです｣
魏嬰｢わかった。
とりあえず、生きている者は全員ここにいるとしよう。
ならば、その他は？｣
魏嬰の問いかけに、温情の体はふらりと揺れた
金氏｢そんなふうに言わないでくださいよ。
ここにいるのは確かに全員が温氏の修士ですが、まさか殺 したりなんて、誰も…｣
魏嬰が言った｢その他｣とは、自ずと｢死んでいる者｣を指していた
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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります！！ (2月27日 0時) (
レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、！✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます！更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります！ (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！とっても設定が好きです💕更新待っています！ (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！！2回目？ですかね！？ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです！！！最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛翔 | 作成日時：2022年2月19日 0時
