81話 ページ32
江澄｢だいぶ顔色が悪いな。
薬も飲んで、ご飯もちゃんと食べてるのに。
まだ何処か痛むのか？｣
感覚が戻り、手足を動かせるようになってから江澄はずっと傍にいることはなくなった
時たま彼が来たら、外に散歩に行くのだがそれ以外は部屋で寝てばかりだった
毒ではない、違う意味で身体が悲鳴をあげそうだった
頭が割れそうで耳鳴りがやまず
魏嬰の感情が止めどなく押し込まれる
精神と身体の均衡が保てそうにない
時々黒い何かに飲み込まれそうで夢か現実かわからなくなる
｢……｣
江澄｢………A｣
Aが目覚めて束の間、彼はずっと眠ることが増え
それもまるで息をしていないように
最初は怪我のせいだと思っていたのだが
回復に向かってるはずの身体が日に日に窶れてる
死 んだように眠る此奴が怖くて毎回起こすと
まるで別人のような
いや、、、
生きた屍のように起き上がり
もう一度名を強く呼ぶといつもの彼奴が笑いかける
俺にはどうすることも出来ないのか…
そんな自分に苛立ちを覚える
声を掛けてもこうして上の空で
怖かった
江澄｢おい
｢江澄
俺、帰らなきゃ
彼奴のとこに。｣
彼は俺の方を見ることなく
窓際で、月明かりに照らされながらそう呟いた
そんな姿も綺麗で俺の手の中におさめておきたいと思ってしまう
頭がいかれたのか
ずっと何も言わず
俺の帰りを待ってくれていたAを手放したくはなかった
いつかそう言われるとは思っていたが
淡い期待を抱いていた
江澄｢そんな身体で帰るというのか。
まだ安静にしていろ。
俺がいれば何不自由なくいれるんだぞ。｣
｢江澄は相変わらず不器用だけど、優しい｣
微笑み返したAは今にも消えそうだった
そんなことなってたまるかと、手を伸ばしたが彼に振り払われた
｢頼む………
俺は彼に1人にしないと誓ったんだ…｣
覚束無い足取りで、彼は立ち上がり出ていこうとする
江澄｢何故だ！！！？
何故彼奴なんだ！？
お前も俺の元から去っていくのか！！｣
｢江澄、もう少しの辛抱なんだ…
全てが終わったら、また皆で一緒に居よう｣
江澄｢待て！！！！｣
｢俺はお前を殺 したくない！！！！｣
その一言が衝撃で動けなかった
彼は悲しそうに｢助けてくれて、ありがとう。ごめん。｣そう言って部屋を後にした
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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります！！ (2月27日 0時) (
レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、！✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます！更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります！ (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！とっても設定が好きです💕更新待っています！ (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！！2回目？ですかね！？ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです！！！最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛翔 | 作成日時：2022年2月19日 0時
