74話 ページ25
魏嬰が下山できる日数は限られているのだが、今日は彼が下りる日だった
そのため、俺は乱葬崗に残る
温苑を連れて下りて行くのを見送り、自分の仕事に戻る
どれくらい時間が経ったかわからないが、いきなり咆哮が聞こえてきた
｢まさか！？｣
慌てて声のした方へ向かう
まずい、凶屍の群れが温氏を襲っている
｢皆、逃げるんだ！！
家に息を潜めていろ！！！｣
みんなが何が起きたかわからず、逃げ惑う
｢温情！
君は、叔母さんたちを避難させて！｣
手首に巻かれた包帯をとり、血を垂らす
スっと剣を抜いて凶屍たちの頭を撥ねていく
きっと、彼が目を覚ましたのだろう
彼の力は計り知れない
焦りながらも凶屍を倒しながら、彼がいる森の中へと入っていく
｢……温寧…｣
体にびっしりと隙間なく張ってあった呪符はほとんど剥がれ、手には二体の凶屍を引きずっている
その白目をむいた凶悪極まりない人影は温寧だった
｢温寧！
頼む、戻ってこい！！！｣
彼の力に圧されながらも名前を呼び続ける
｢うぐっ……強すぎだろ…｣
何度も吹き飛ばされ、血を吐く
魏嬰｢A！！｣
魏嬰が藍忘機を連れ、駆け寄ってきた
魏嬰｢大丈夫か！？
何故あいつが？
誰かあいつの体に張った呪符に触ったのか！？｣
｢いや、触ってないんだ…
温寧が暴れだしたんだ
俺はみんなを守るから、お前は温寧を頼む！｣
立ち上がり、みんなのとこへ行こうとした時
遠くから忘機琴の音色が三回鳴った
藍忘機は頼むまでもなく既に救助に向かっていたのだ
魏嬰は陳情を吹き、温寧と対立した
わずかに体を屈めた温寧は、喉の奥から地を這うような咆哮を発している
その様子は、不安と警戒心でいっぱいの野獣がいつでも攻撃できるように構えているかのようだった
もう一度陳情を吹こうとした時、ふいに足に温苑がきつく抱きついていることに気づいて、魏嬰は愕然とした
彼は慌てて温苑を抱き上げ、俺に振り向いた時
温寧がいきなり魏嬰めがけて飛びかかってくるのが見え
まずいと思い、俺は咄嗟に彼を突き飛ばした
その瞬間にまるで巨大な岩をぶつけられたかのように、俺は強く後ろに吹き飛ばされていた
さっきとは桁違いな威力で俺の体は動かなくなった
誰かが遠くで呼んでいる気がするが返事ができない
俺はそこで意識が途切れた
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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります！！ (2月27日 0時) (
レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、！✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます！更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります！ (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！とっても設定が好きです💕更新待っています！ (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！！2回目？ですかね！？ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです！！！最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛翔 | 作成日時：2022年2月19日 0時
