52話 ページ3
魏嬰は金子勲に向かって微かに頷くように会釈して続ける
魏嬰｢金公子、少し場所を変えよう。
話がある｣
金子勲｢話があるなら、うちの家宴が終わって客が皆帰ったあとでまた来てくれないか｣
彼が魏嬰と話すつもりがさらさらないようなのは誰もがみてとれた
｢ふふっ、あははっ
蔑むのも大概にしてもらいたい。
貴殿は力ずくがお好みかな？｣
金子勲｢なっ！｣
俺が一歩前に出ようとした所を、魏嬰に止められる
魏嬰｢いつまで待てばいい？｣
金子勲｢ふんっ
三、四時辰かな。
いや、五、六時辰かもしれない。
あるいは明日になるかもな｣
魏嬰｢そんなに長く待ってはいられない｣
金子勲は傲然として言った
金子勲｢待てなくても、待つしかないだろうなぁ｣
｢貴様ッ…｣
今すぐぶん殴ってやりたい衝動を必死に抑える
魏嬰が俺を後ろへと下がらせ、話していなかったら大嫌いなあいつを生かしてはおかないだろう
金光瑤｢魏公子、子勲にどのようなお話があるかは存じませんが
かなりお急ぎなのですか？｣
そっと口を挟んだ金光瑤に、魏嬰は答えた
魏嬰｢火急の用件で、一刻の猶予も許されない｣
金子勲は藍曦臣の方に向き直ると、もう片方の杯を持ち上げた
金子勲｢藍宗主、どうぞどうぞ。
俺はまだこの杯を飲んでいただいていませんよ！｣
俺の中で何かが切れた音がした
金子勲と藍曦臣の間に入り、金子勲が持っていた杯を叩き落とした
藍渙｢A！
何を……｣
｢お前の様なものからの酒なんて飲むわけがないだろう｣
周りはざわざわと騒がしくなり、何かを話しているが聞く気は無い
目を紅く光らせ、彼を睨む
金子勲｢貴様ッ！！！
なんて奴だ！
何処の誰かも素性のわからぬ、江家の寄生虫、、｣
彼の言葉を遮り、魏嬰は金子勲に話しかけた
魏嬰｢そうか。
ならばこの場ではっきりと言わせてもらうぞ。
金公子に聞く。
お前は温寧という者を知っているか？｣
魏嬰の眉間に不穏な気配が表れた
彼は目を細め、口角を上げる
金子勲｢温寧？知らないな｣
魏嬰｢知らないはずはないだろう。
先月、お前が八翼蝙蝠王を追いかけて甘泉一帯で夜狩をしていた時
お前は岐山温氏の残党の居住地、いや監 禁地から、温家門弟の一団を連れていったそうだな。
その先頭に立っていた者のことだ｣
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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります！！ (2月27日 0時) (
レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、！✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます！更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります！ (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！とっても設定が好きです💕更新待っています！ (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！！2回目？ですかね！？ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです！！！最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛翔 | 作成日時：2022年2月19日 0時
