63話 ページ14
魏嬰が捕まっている場所に、助けに行くことを少し不安に思いながらも怯える温氏たちに馬を渡していく
｢魏嬰絶対荒っぽいから、怖がってるだろうなあ…
大丈夫かなあ……｣
そんなことを考えながら、老女がいる場所へと向かっていると
｢情お嬢さん！｣
後ろから男性の声が聞こえた
振り向けば、彼は恐怖と怒りの目で怒鳴ってきた
｢お前………お前は誰だ
寮主に何をした？｣
｢何もしていません。
今は気絶しているだけです、安心して下さい。
とにかく早くここから逃げましょう。
温情をお願いします｣
彼に温情を預け、老女の元へ急ぐと
がくがくと震えながら座っていた
｢さあ、行きましょう。
この子は俺が抱いていきます｣
老女は首をぶるぶると横に振り、幼子をぎゅっと抱きしめ守る
｢大丈夫、大丈夫ですから｣
そっと肩に触れ、笑顔をみせる
幼子が俺をじっと見つめてくる
頭を優しく撫でると、手をそっと伸ばしてくる
俺は抱きしめ、老女に肩をかして馬を探す
すると、遠くから魏嬰の一喝する声が響いてきた
先程の怒鳴ってきた彼をみつけ、老女を任せる
｢魏嬰！
どうした？｣
魏嬰が舌笛を一回吹いて温寧に｢立て！｣と命じていた
咆哮を発して暴れていた、温寧は大人しく立ち上がった
魏嬰｢いや、問題ない
そっちは行けそうか？｣
｢ああ、皆には声をかけた
俺たちも行こう｣
魏嬰｢何ぼけっとしてるんだ。
まさか、飛べる剣を探してくれるのを待っているわけじゃないだろうな！
早く馬に乗れ！｣
恐怖と困惑でちらほらと立っているだけの温氏たちに魏嬰は声を上げると
彼らは慌てて馬に乗る
魏嬰｢お前、その子どもどっから拾ったんだ？｣
彼は眉を動かし、手を差し伸べながら尋ねてきた
｢あ、ありがとう
この子は老女が抱えてた子だよ。
危ないから俺が連れてこうと思って｣
魏嬰｢そうか。
A、お前の方こそしっかり掴まってろよ｣
初めての乗馬にドキドキしているのか、この状況にドキドキしているのか
気を紛らわせるかのように魏嬰の服をぎゅっと掴む
魏嬰｢行くぞ！｣
彼がそう叫び、両脚で馬を挟むように蹴り
先頭を切って出発する
十数頭の馬たちはそのすぐあとに続き、闇夜に降りしきる雨の中を駆け抜けていった
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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります！！ (2月27日 0時) (
レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、！✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます！更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります！ (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！とっても設定が好きです💕更新待っています！ (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！！2回目？ですかね！？ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです！！！最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛翔 | 作成日時：2022年2月19日 0時
