良き理解者、良きライバル[赤,緑]

#35 ページ35

赤side

　 手術が終わってから数日後の今日。

　 長年付き合ったら病気とも別れて先生とも別れて病院を離れます。

先生 「大毅くん、学校でも頑張ってね。」

重岡 「はい。退院で泣くのおかしいですよ、」

　 俺もちょっと泣きたいけど先生先泣いちゃったし(笑)

　 病院をもう一回見て、それから笑って先生方に言う。

重岡 「今まで本当にありがとうございました！たくさん助けていただいて本当に嬉しかったです。

　 俺は小さい頃からずっと闘病してて、病院は家みたいな存在で先生は家族みたいな存在に

　 なってました。気付いたら。正直離れるのってすごく心細いし寂しいけどこんな後輩

　 居るんだし、精一杯頑張ろうと思います。本当にありがとうございました！」

　 頭を下げると、聞こえる拍手。

　 泣きそうになって、急いで振り返って歩き出した。

　 その少しあとに聞こえる足音。

神山 「先輩ッ。もう、照れ屋さんにも程がありますよ」

重岡 「うるさい。」

神山 「あ、そうだ。先輩!定演のソロは譲りませんけどその次の卒部式とかのソロどうします?」

重岡 「…オーディションかな」

　 そう言うと、神ちゃんは前みたいに気弱な顔にはならなくて笑って言った。

神山 「絶対負けないです。」

　 俺はこれからも、こんな後輩とライバルで頑張っていきます。END

あとがき→←#34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す