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#31 ページ31

緑side

  女家族が寝て、今はお兄ちゃんと二人でリビングにいる。

神山兄「お前さ…。大丈夫なん?」

  何となくぼんやりとテレビ見てたら突然話しかけてきた兄。

神山 「…え、何が?」

神山兄「はぐらかす気なん?俺は分かっとるからな。お前が今危ない道歩こうとしてること、」

  その口調と表情から兄には病院に行ったこともその理由もバレてる気がした。

神山 「何で知っとるん…」

神山兄「家族の勘や。…俺からすれば智こんなに分かりやすく壊れとんのに気付かんアイツらの方が

  謎やねんけど。」

神山 「…俺、そんな壊れとった?」

  その言葉に兄は驚いたような顔した。

神山兄「自覚無し?…まじで?ってか智さ、そもそも散歩なんか行くタイプちゃうかったやん?

  そこからやん。まず俺そこでおかしいと思ってんよ。それと俺は見てへんかったけど

  智急に冷たくなったやん?それでもう俺確信して。何日も帰ってこんかっても何が

  あったんかは何となく分かったから、今智帰ってきてくれてホンマ嬉しいで」

  相変わらず話すのが下手な兄(笑)

  でも伝えたいことは分かった。要するに俺隠せてへんかったってことやろ?

  結局迷惑かけてたんかぁ…。

神山 「…ごめん」

神山兄「え、謝らんくて良いよ。ここおってくれてるんやから。俺は智が弟やったらもうそれで

  満足やで?」

神山 「…あー、何で俺家族の事嫌いになんかなったんやろ…」

神山兄「反抗期や。智の反抗期一ヶ月ぐらいやったな」

  そう言って、バカにしたいみたいに笑う。

神山 「…俺の事子供やと思ってる?」

神山兄「俺からすれば中学生なんか子供やわ。クソガキ。」

神山 「クソは余計や。」

神山兄「ガキも余計やろ(笑)」

  お兄ちゃんとおると俺は当たり前の男子になる。

  お兄ちゃん気質になることなんかない。まぁ弟やし。

神山 「…ありがと、何か気ぃ楽なった。」

神山兄「良かった。智笑っとってな?うちの大事なオトンやねんから」

神山 「はーい」

  お兄ちゃんに軽く微笑みながら、寝室に向かった。

  最近お兄ちゃんとは話してへんかったからこんな風に何も裏の感情とか無しで笑うことって

  そんなになかった。

  明日からも、不安は消えへんやろうし、裏の感情も生まれるやろうけど負担かけすぎひん程度に

  頑張る。お兄ちゃんホンマおおきに。

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369 - 全然大丈夫です♪続編楽しみにしています♪ (2018年2月3日 18時) (レス) id: 8ecda79c7d (このIDを非表示/違反報告)
このらん(プロフ) - 369さん» こちらのアカウントから失礼します。夕梨菜です。このアカウントで続編書こうと思うので、ご迷惑お掛けしますがこちらまで来ていただけると嬉しいです。アカウント変えてしまい申し訳ないです。 (2017年9月1日 18時) (レス) id: e13534624c (このIDを非表示/違反報告)
夕梨菜(プロフ) - 応援ありがとうございました。また検討しておきます。 (2017年8月21日 7時) (レス) id: 360dd1197c (このIDを非表示/違反報告)
369 - happy endでよかったです♪神ちゃんもしげも元気な姿で嬉しかったです♪もしよかったらその後もみたいです。ありがとうございました♪ (2017年8月21日 3時) (レス) id: 3b484ec782 (このIDを非表示/違反報告)
夕梨菜(プロフ) - コメントありがとうございます。なるべく二人が幸せな方には持っていきたいとは思ってます…。 (2017年8月17日 6時) (レス) id: 360dd1197c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuri | 作成日時:2017年8月7日 20時

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