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緑side
先輩の家が、学校と超近いことは知ってた。
ほとんど真横で、５分もあれば着く場所だって。なのにいつになっても帰る気配はなくて、
ずっと俺が帰る方向に来る。嫌なことはないけど…。
神山 「…しげちゃん先輩、って家どこでしたっけ…」
重岡 「あれ、バレた？(笑)」
少年の顔をして笑う先輩に少しだけあきれた表情を向ける。
まぁ、結構嬉しかったんやけど。
神山 「悪いんで、帰ってもらって良いですよ。」
重岡 「ん、イヤやッ!」
神山 「は?…あ、いやすみません…。え、あの何でですか…」
動揺してる俺がおかしいのか笑う先輩。
重岡 「神ちゃん女の子みたいやもん、誘拐されたら困るし。」
神山 「…けなしてます?」
重岡 「そう聞こえてもた？」
愉快に笑う。ちょっとだけ傷付くんですけど。
重岡 「嘘やって。神ちゃんと話したかっただけ。な、家どの辺なん？まだ遠い？」
神山 「えっと…あと十分ぐらい、ですかね」
重岡 「十分…。めっちゃ遠いやん。もう三十分ぐらい歩いたやろ？」
神山 「はい。いつも五十分前後です。」
重岡 「めんどくせぇ…」
家が近い人には分からないでしょうけど、登校中結構ドラマあって楽しい日もありますよ？
こんだけ歩いてたら、結構な範囲歩けるし。迷子にはそうそうならん。
重岡 「…神ちゃんって、家遠いのに最後までやんねんな。」
神山 「トランペット好きなんで」
重岡 「嬉しいわぁ。後輩来んかもって思っとってからの神ちゃんは嬉しさ倍以上」
神山 「盛りすぎです。」
いやマジで、って笑う先輩。先輩俺がどんだけ完璧やって思ってるんですか。
俺そんなに良い人じゃないからプレッシャー感じちゃうんですけど。
神山 「…ここ…家です。あの、なんかすみませんでした」
重岡 「あ、ここ？了解！暇やったら来さしてもらいます!」
なぜか、『嫌です』とは言えんくて、素直に頷いた。
そうしたら、笑って戻っていった先輩。ここから四十分ぐらいかけて戻るんやろな。
俺がいい人なんやったら先輩もう神なんですけど。
わざわざ自分の家越えて、片道四十分、往復一時間二十分のところまで行きたいと思います？
こんな先輩に会えて、俺は幸せです。そして色々迷惑かけて本当にすみません。
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３６９ - 全然大丈夫です♪続編楽しみにしています♪ (2018年2月3日 18時) (
レス) id: 8ecda79c7d (このIDを非表示/違反報告)
このらん(プロフ) - 369さん» こちらのアカウントから失礼します。夕梨菜です。このアカウントで続編書こうと思うので、ご迷惑お掛けしますがこちらまで来ていただけると嬉しいです。アカウント変えてしまい申し訳ないです。 (2017年9月1日 18時) (レス) id: e13534624c (このIDを非表示/違反報告)
夕梨菜(プロフ) - 応援ありがとうございました。また検討しておきます。 (2017年8月21日 7時) (レス) id: 360dd1197c (このIDを非表示/違反報告)
369 - happy endでよかったです♪神ちゃんもしげも元気な姿で嬉しかったです♪もしよかったらその後もみたいです。ありがとうございました♪ (2017年8月21日 3時) (レス) id: 3b484ec782 (このIDを非表示/違反報告)
夕梨菜(プロフ) - コメントありがとうございます。なるべく二人が幸せな方には持っていきたいとは思ってます…。 (2017年8月17日 6時) (レス) id: 360dd1197c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuri | 作成日時：2017年8月7日 20時
