WEST×WEST 短編集

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藤井 「淳太ぁ。手洗ったで？」

中間 「…ふーん…」

藤井 「…冷たない？」

中間 「そぉでもないやろ」

　 スマホをいじったまま、こっちを見んと話す。お前使えてんの？(笑)

藤井 「…な、淳太さっき何しとった?」

中間 「何もしてへんよ？」

　 ホンマにその言い方さ、聞こえてんかったら騙されるレベルやからな？

　 気付いてほしいくせにな。

藤井 「…正直に言えば？」

中間 「…流星の事考えとった、かな」

　 うーん、地味に言ってくれとるね(笑)

　 もう、焦れったいから淳太の上に乗った。

中間 「…え…?」

藤井 「こういうこと、やんな?」

中間 「…違います、」

藤井 「あ、そう。じゃあなんで俺の事考えたん？」

中間 「んー、」

　 その間に淳太の携帯を取って見た。

中間 「…あっ…」

藤井 「何これ？」

　 『彼氏へのおねだりの仕方』?

藤井 「ホンマ、可愛すぎやろ。で、何か勉強できたん？」

中間 「…分からん、」

藤井 「じゃあ、採点したるよ。何か言うてみ？」

中間 「覚えてへん…」

藤井 「暗記やなくて良いから。」

　 少し考えて、顔真っ赤になった。思い付いたんかな？

藤井 「…ん、」

中間 「俺の、事、壊してくださぃ…?」

藤井 「…どう思う？」

　 俺的には合格です(笑) 何言うても合格。めっちゃ可愛いし。

中間 「…頑張った、よ?」

藤井 「頑張ったねぇ、じゃあ良いか。お前結構壊れとるよな、慣らさんくて良い？」

中間 「え、ちょ、まっ…んっ…」

藤井 「ど、ぉ…?自分でやる方が良い？」

中間 「やっ…りゅうのほうが、…んぁっ…良いよっ…」

藤井 「そう、じゃあ良かった。」

　 実際俺ら、付き合ってんねんけどターゲットにされやすい二人やから両方受け派。

　 やから俺も苦手な方で。淳太がホンマに喜んでんのか分からん。

中間 「あ、の…りゅうっ…?んぁっ…え、とね…み、ぎ?」

藤井 「み、ぎ？こっち?」

中間 「んぁっ…ふぁっ…うん…」

　 お互いアドバイスと言うか、指示を出しながら。かなり変わっとるよな(笑)

藤井 「あっ…ちょ、ま淳太…」

中間 「…え…?」

　 昨日望にされたん腰響いとるかもしれん。

藤井 「…っ、だい、じょぶ…ごめん。」

中間 「りゅ、せ…良いよ、抜いて。流星…」

藤井 「大丈夫やから…寝て。」

中間 「う、ん…」

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