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第26話:ダレンの新たな面byみんしぃ ページ29

それは、メアリーが王宮を偵察してきたその後のこと。
「ハァ…つかれたわ…」
「お疲れ様です、お嬢様。すぐにお茶を入れますね」
王宮には三人の国王の娘、すなわち姫がいるのだがその末っ子が大層な猫好きであったという。
いつもの黒猫の姿で王宮へ行ったメアリーはその姫に見つかり、追いかけまわさせた。
偵察なら姿の変えられるダレンが行けばいいのだが、下手に王族関係の者になりすまして面倒事に巻き込まれたら困る。
なら動物になればと思うが、ダレンの特徴の一つである黒縁の眼鏡が残ってしまう。
眼鏡なら置いていけばいいのだが、はずすと何も見えなくなるのである。
そんなわけでメアリーが偵察に向かうのだ。

メアリーが変身の魔術を解き、人形部屋に入る。
「あ、帰ってきたのか。よく捕まんないでられるよ……な……!?」
「おかえり、メアリーさん。………ど、どうしたの、それ…!?」
出迎えたゲールとアゼルの反応に顔をしかめ、何よ、と言い返事を待った。
「い、いや、なんでも…」
アゼルはメアリーから眼を逸らした。ゲールは笑いを堪えている。
メアリーはテーブルへ向かった。
「今日はバックルエールでとれる紅茶にし……お嬢様、そのような趣味をお持ちだったのですね」
ダレンが一瞬怪しく笑ったが、いつもの微笑に戻った。
「何よ。何なのよ、みんなして…。私なにかおかしいかしら?」
「それはご自分でお確かめになられたら」
「うわーしっぽだ!!」
ダレンが言い終える前にサラがメアリーで遊び始めた。
メアリーは耳、尾、手足が猫のままだった。
「ぶっあはははははははは!!!!」ゲールがお腹を抱え笑いだした。
「なっ、ちが…別にこういうのが好きってわけじゃ…!!」
「分かってますよ、少しからかっただけです」

魔術は体力を使う。姫と本気な鬼ごっこをして相当疲れていたメアリーは十分に魔術を解けなかったのだ。
「しかし、そろそろ元の姿に戻るのに使う体力は回復したころだと思われます」
そうね、とだけ返してメアリーは元の姿に戻した。
「なんだよ、もう終わりかよ…ぶはっ」

「っていうかダレンさんって」とルミ。
「たまに怖い人になるよねー」とサラ。

第27話:つややかな黒い長髪のbyみんしぃ→←お知らせだよ〜ん☆


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設定タグ:人形 , ホラーギャグ , 傭兵・ロロ   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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傭兵・ロロ(プロフ) - みぃちゃん更新サンキュー!! (2017年5月6日 0時) (レス) id: c18c9e7ec5 (このIDを非表示/違反報告)
嶺穏おとね レオン(プロフ) - みんしぃ@英実、パンダさん» よろしくお願いしますw(・^・)ゝ (2015年7月21日 10時) (レス) id: 98639aa88e (このIDを非表示/違反報告)
みんしぃ@英実、パンダ(プロフ) - 嶺穏おとね レオンさん» ありがとうございます!更新はできる時にどばっとやりますw (2015年7月21日 8時) (レス) id: ca32ae5e75 (このIDを非表示/違反報告)
嶺穏おとね レオン(プロフ) - 面白いし、ホラー(&ギャグ?)が好きなので、一話一話が楽しいです。更新頑張ってください! (2015年7月20日 9時) (レス) id: 98639aa88e (このIDを非表示/違反報告)
傭兵・ロロ(旧:でっと)(プロフ) - お夕さん» ありがとうございます!小説かくのはにがてだけど、イラストは・・・! (2014年8月16日 21時) (レス) id: 1f7eb9ed1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんしぃ&傭兵・ロロ | 作者ホームページ:http.//  
作成日時:2013年9月13日 22時

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