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〜〜〜
私に対してそっけない態度だったり
棘のある言葉をかけてくることも増えて。
学校の行き帰りでも
今や会話もほとんど無くなっていたけど
でも、私からやめようと言う気にはなれず
かといって樹もやめる気はなさそうで。
「牛乳？ お前飲めたっけ」
『お母さんに頼まれたの、シチューの材料』
「あー」
『よく覚えてたね、苦手なの』
「…そりゃ、まあ」
ちょっとしたことを覚えていてくれて
何かと気にかけてくれているのがわかったり。
『樹もアイス買うの？』
「Aは？」
『私はこれ』
「ん、」
『え？』
奢れ、とかなんとか言っていたかと思えば
さらっと私の分までレジに通してしまうような
気まぐれのような優しさを見せたり。
「なに？」
『…や、ありがとう』
「はは、素直できもちわりーんだけど」
『ほんと一言多い』
面倒くさそうにしていたくせに
私が家に入るまで律儀に待っていてくれたり。
樹のことはよく知っていると思っていたけど
時が経つにつれて、わからなくなってきていた。
「これ、田中くんに渡してもらえないかな」
そんなある日、クラスの女の子から
樹に宛てた手紙のようなものを託されて。
よく考えなくても、それはきっと
告白する内容が書かれているのだろうと思う。
樹ってモテるのかな、なんて思ったら
なんとなくモヤモヤするようなしないような。
どうしてそんな風に感じるのか
その感情の正体は、わからないまま。
『これ、樹に渡してって』
「…は？」
『は、って何？』
「…」
『まさかとは思うけど、捨てたりしないでよ？』
樹はその手紙を受け取った途端
どうしてか、顔を顰めた。
「なあ、」
『なに？』
「…やっぱいい」
何でも言い合える仲だったはずなのに
思えば樹は最近、言いかけてやめることが増えた。
それからしばらくして
樹がその手紙の送り主と付き合った、と
本人からではなく、噂で知った。
〜〜〜
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春野菜(プロフ) - めらとにんさん» コメントありがとうございます〜楽しんでいただけているようで何よりです🥰 (12月11日 14時) (
レス) id: c5e9acbdc8 (このIDを非表示/違反報告)
めらとにん(プロフ) - 田中担にとっては最高すぎます … 😵💫 (12月10日 16時) (レス) @page26 id: 66bf5bffa1 (このIDを非表示/違反報告)
春野菜(プロフ) - さぎりさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜！！引き続きよろしくお願いいたします✨ (11月13日 0時) (レス) id: c5e9acbdc8 (このIDを非表示/違反報告)
さぎり(プロフ) - お話大好きです😭🫶🏻続きこれからも楽しみにしてます！⭐️ (11月12日 14時) (レス) @page10 id: 1e7facddf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春野菜
| 作成日時：2023年11月6日 6時
