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〜〜〜
『…、…あの、なに？』
「…いや、いいね、今度から樹くんで！」
「いいなぁ樹、じゃあ俺のことは、ジェシーくん♡」
「え、じゃあおれは、大我くんで」
『……ジェシーくん、大我くん』
「じゃあ俺は、」
「�眞呂呂魁爾舛任靴隋◆�
「こーちでいいよ、Aちゃん」
「なんでだよ！」
『……じゃあ、こーち、くん』
わらわらと集まってきて一斉に話し始める慎ちゃんの友達に圧倒されて、自分でよく分からないまま話がどんどん進んでいく。陽菜ちゃんもそばでにこにこしているだけで助けてくれなくて。
自分史上最大人数との会話は本当に大変だったけど、同時に、少し楽しいかもしれないと思う自分もいた。
「A、今日楽しかったでしょ？」
『……うん、ちょっと、楽しかったかも』
陽菜ちゃんと慎ちゃん、３人でのいつもの帰り道は、いつになっても変わらない、安心する空間。私が素直に言うと、２人は嬉しそうに笑った。
「友達いっぱい出来たね」
「Aにしては珍しく会話も弾んでたし」
『弾んでた、かな、なんか必死だったよ』
「でもAも、作ればちゃんと友達出来るじゃん」
『…友達、…うん、出来た』
「でもこんなに一気に出来ると思わなかったなぁ」
『それは私もびっくりしてる』
「新しい友達も、悪くないでしょ？」
陽菜ちゃんからの問いかけに、ふとこれまでのことがよぎる。クラス替えの日はいつも、息を潜めて、うっかり何かやらかして目立ってしまわないよう気をつけて過ごしていたのに。それが今日は、あんなにたくさんの人と話をしてしまった。
「賑やかな１年になりそうだね」
『…ふふ、そうだね』
〜〜〜
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作者名：春野菜
| 作成日時：2020年7月23日 20時
