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「余命半年ですね。」
目の前の白い悪魔は微笑みもせずなんの抑揚もない声で私に告げた。
「肺癌ですね。ステージ�掘△修譴眦尚椶里△襦�」
…おっと、これは想定外。
なんとかして勝ち取った２度目の午後休でやっと来れた病院で言われたのがこれだ。
事の発端は１ヶ月前。
自分の体調が２週間前からあまり良くない自覚はあった。
咳が止まらないし、発熱も長引いている。
ただの風邪だと思っていたので、病院は後回しにして社会の歯車として身を粉にして働いていたが、ついに肩まで痛み出したところでいつもの風邪とは様子が違う事に気づいた。
なかなか休みをくれない上司ではあったが、朝早く出勤して午前中にその日分の仕事を片付けておけば、渋々ながら午後休をくれた。
死ぬほどキツかったけど。働き方改革とは。
あのハゲいつか覚えてろよ。
休憩時間こっそり頭皮に塗ってる液体、ブリーチ剤に変えてやるからな。染みて、もがき苦しんでしまえ。
あわよくば毛根に遠回しな大ダメージ与えてやる…。
閑話休題、問診を終えた後やたらと項目の多い診察を終えてから、担当医が”結果が出るのは１ヶ月後になりますね”と淡々と告げるものだから気になって聞いてみた。
「そんなにかかるものなんですか？」
「細胞診なのでこのぐらいはかかりますね。」
「ただの風邪じゃないんですか？」
「検査結果が出るまではまだなんとも言えません。」
どんな可能性があるのかぐらい教えてくれたって良いじゃないか。
まぁ、患者に不安を与えないためにそう言ってるのかもしれないと自分に言い聞かせて、その日は久々の午後休記念に普段は残業後で閉店していて行けなかったケーキ屋に寄ってケーキを２種類も買って帰った。綺麗に平らげた。
なんとも幸せ。
でもその一瞬の幸せは１ヶ月後、大きな不幸になって帰ってきた。
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でででちゃん(プロフ) - KiiiiLAさん» ありがとうございます！完成までお楽しみください。 (2022年4月2日 10時) (
レス) id: 66ca21e792 (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - ひかるくんが犬！ 想像しただけで可愛いです！ 物語楽しみにしています^_^ (2022年3月30日 22時) (レス) @page30 id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででちゃん | 作成日時：2022年3月19日 23時
