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夜の公園は電灯が心許なく付いていて薄暗い。
よく見えないけど、意外と広いのかな?
目当てのブランコは公園の奥の方にあるっぽい。せっかくだし公園内全部見て回ろう。そう思い、手前の滑り台から見て回った。
流石に滑りはしなかった。
そうしてゆっくりとブランコに近づいていくと何か物音が聞こえるのだ。
ガサガサ、ザッザッ、フーフー。
え、こっわ。
まさか本当に危ない目に遭うのだろうか。
家を出る前はいい経験とは言ったがそれはもしもの話であって実際に起こるとなると話が変わってくる。
ここで少し酔いが覚めたが、まだまだほろ酔いの私には危機管理能力というものが欠けていた。
つまり、音の鳴る方へ近づいたのだ。
好奇心ともいう。
全く、ブランコになど乗らなくても私には幼心があったらしい。
暗闇に少しずつ慣れてきた目に写ったのは不審者でもカップルでもなく、公園内のウォーキングコースをひたすら駆け回る犬の姿だった。
ああ、お散歩ならぬドッグラン中だったのね。なあんだ。驚かせやがって。
と安心したところでふと疑問に思った。
近くに飼い主らしき人が見当たらないのだ。
流石にもう暗闇の中を完全に見えるようになった。
いないのだ。どこにも。
つまりこの犬は…
「お、お一人様ですか…」
そりゃ酔いも覚めるわ。
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でででちゃん(プロフ) - KiiiiLAさん» ありがとうございます!完成までお楽しみください。 (2022年4月2日 10時) (レス) id: 66ca21e792 (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - ひかるくんが犬! 想像しただけで可愛いです! 物語楽しみにしています^_^ (2022年3月30日 22時) (レス) @page30 id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でででちゃん | 作成日時:2022年3月19日 23時