好きになっちゃダメですか (ページ3)

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大きなビルを目の前にすると「私、ここで働くんだ。」という実感が押し寄せてきて期待と緊張が混ざっていく。

受付へ向かい「今日から入社のイム・Aです。開発部はどちらでしょうか？」と声を掛けると丁寧に説明をしてくれてエレベーターへと向かう。

エレベーターを待っていると背の高い男性が隣へ立ち「新入りさん？」と今緊張に押し潰されそうな私を癒すような笑顔で話しかけてきた。

「はっ、はい！今日から開発部で入社します、イム・Aです！よっ、よろしくお願いしますっ」

？「イムさん、よろしくお願いします。開発なんですね。僕はキム・ナムジュンです。海外事業部にいますからまた会ったらよろしくお願いしますね。」

「よろしくお願いします！」

同時にエレベーターのドアが開き「この階が開発です。がんばってください」

そういえば私エレベーターの階数ボタン押してなかったのに押してくれてたのか。優しい人。

あの人の笑顔は必殺・ナムさんスマイルと呼ぶことにした。

開発部に行くと大きなあくびをしながら私の前を通り過ぎていく美白肌を持ち合わせたイケメン。

「あっ、あの！今日から開発部に入社します、イム・Aです！開発部はここでよろしかったでしょうか？！」

美白さんは緊張のあまり声を張りすぎた私にびっくりした様子で振り向くと

？「そうだけど。」と気だるそうに頭をかきながら答える。

すると後ろから「おー？ユンギ。ナンパか？」と楽しそうに話すまたもやイケメンのこの美白さんの友人らしき人。

YG「ちげぇよ。この子、新入り。」

？「あっ、君だね！イム・Aさんで合ってる？」

ユンギ先輩は静かに席に戻りコーヒーを飲み始める。

「はい！よろしくお願いします！」

？「僕はキム・ソクジン。Aさんの教育担当になってるからなんでも言ってね！」

爽やかに笑うソクジン先輩。とても頼りになりそうで安心だな。

働きやすそうな職場でひたまず安心した。