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パンケーキを食べ終えて、ショッピングモールでウロウロした後、2人でビーチに行くことにした。
TH「わぁぁ、きれい。」
夕焼けが映り込んだ海は息を呑むほど美しくて。
テヒョンにここにこれたのが嬉しくてつい笑ってしまう。
TH 「なぁに笑ってんの」
「嬉しいなって。」
TH 「俺も嬉しい」
こうやってテヒョンは私のことを沼に落としていく。
好きで好きで仕方ない。大好きなんだよ。
「ねえ、テヒョン」
TH 「ん?」
「……あのさ、私、テヒョンのこと……っ」
TH 「……」
2人の間に流れる沈黙。
波の音がその間をつなぐ。
「……すき…っ」
テヒョンの顔が見れなくて、俯きながら言った。
返ってきた言葉は一言。
TH「ごめん」
期待してた。テヒョンもきっと私を好きだって。
いつものその笑顔で「なんだ、俺も好きだよ」って言ってくれるって。
私は耐えきれずその場から逃げた。走った。
なんで?
テヒョンにとって私はどうでもよかった?
期待した私が馬鹿だった。
もう終わったんだ、私達。
そもそも何も始まってなかったんだよね。
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作者名:夢々 | 作成日時:2021年7月8日 6時