魅せられ、探す【あんスタ】 (ページ7)

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６話ページ7

なんだか、ほのぼのしてる。この空間。
私と月永さんは、仮面舞踏会の時に仮面を無くした格好。月永さんやっぱり同じ年っぽい。そして、龍くんを狙撃した黒髪の、朔間凛月さん。玄関で迎えてくれた瀬名泉さん。車を運転していたらしい鳴上さん。年上に見えたが、同じ年らしい朱桜さん。マフィアってのは本当らしいけど、全然そんな雰囲気がない。どちらかというと、仲のいい兄弟のような……。

凛月「ねぇA〜。着替えないのー？」

A「え、あ、はい？」

いきなり名前呼びですか。

嵐「確かにドレスじゃあ動きにくいわよねぇ。王さま、妹ちゃんの服貸して上げたら？」

レオ「んーいいぞ！持ってくる！」

泉「ついでに王さまも着替えなよ。かたっ苦しいの苦手なんでしょ？」

レオ「そうする！！」

別の部屋にささっといなくなる月永さん。かと思うと、可愛らしい服を持って、私に突きつけた。

レオ「これ、代わりに着ろよ！ルカたんのだけどな！」

A「あ、ありがとうございます……。」

私は貸して貰う服を持ち、近くの部屋に移動する。流石に男の集まりの所では着替えない。それにしてもこの服、ゴスロリ……じゃないけど、そんな感じのだな。あまり好みじゃないけど、しょうがない。

リビング似戻ると、朔間さんと瀬名さんの2人だけだった。話し合いは終わったらしい。

凛月「あ、おかえり〜。話し合い終わっちゃった。もう寝るだけだね〜。」

泉「昼間も寝てたでしょ。それより、これからしばらくは、ここにいてもらうから。」

A「家には、戻れないですか？」

泉「アンタの家には、明後日俺となるくんで行くから。そのときにアンタの服とか私物とか持ってきて上げるよ。」

A「わ、私は行ってたらダメなのですか？」

泉「ダメ。」

凛月「…………。」

A「………しゅん。」

泉「『しゅん』じゃない。今時そんなこと言う人いないでしょ。とりあえずさっさと寝ろ。部屋はそっち。」

瀬名さんやっぱり厳しい。私は仕方がないので、そのまま教えられた部屋で寝ることにした。

そして３日後、何故瀬名さんが私を連れて行ってくれなかったかが判明した。