【白鳥沢】また新しいマネ来た思たらガチのぶりっ子やった。

収集 ページ5

ガラガラガラ

『ふぅ……あ、もう始まって…た………』


体育館に入ると、古見をみんなが囲んどった。何この地獄絵図。





天「ァ、Aチャ〜ン…。ちょっと来てくんない？？俺らでも収集つかないヨ〜」



項垂れた様子で寄ってきた覚。



『まず何があったん？』



牛「古見は宇佐美に怪我を負わされたようだ。」



古「ふっ、う、っ
これ、です……！！！今は包帯で巻いてますけど、解くと…えぐい事になってて、跡も残りそうで…」




ほんまにこいつ１回東京湾に沈めたろかな…





『…そうかそうか。辛い記憶を抉るようで悪いけど、それはいつ、どこで付けられたものか教えてくれる？』




古「え…っと、たしか……２日前の昼休みに…呼び出されて、カッターで…」






と、古見が話していくのを横目に、古見の腕にわざとらしく巻かれている包帯をしゅるしゅると解いていく。



古「ちょ、やめ…！！！！」




『なんでぇや。そんなにでかい傷なんか？』



古「……はい、そうですケド」



『…ふぅん。


あ、ごめん。練習戻ってええよ』


そう若利達に告げると、戻ってくれた。



『さて古見、その傷やとドリンク作りも無理やろ。そこ座っといてええから、記録とってくれる？』



古「わ、わかりました。」








一人でドリンク作りを進めていると、足音が聞こえた。


宇「……A、さん」





『とも、か……？い、痛いとこない！？って、痛いよな…あっ、傷……勝手に見てもうて、ごめん。メモ、見てくれた？』



水と私が書いたであろう紙を手に戻ってきた智花。



宇「はい、読みました。わざわざありがとうございます…。

あの、失礼ですが、Aさんも過去にこのようなことが…？」






そこ、聞くかぁ。








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『うん、中学の時にな。』




あれは、一生忘れることはないと思いますわ。

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