ピエえええぇ ページ15
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遡ること5年前。
そのとき彼はまだ幼く、12歳だった。
鬼殺隊なんて言葉も、鬼舞辻無惨なんて言葉も知らない父母姉と平和な家庭で暮らしていた。
でもある日の深夜、鬼がやってきてしまったのだ。
私はたまたまそこら辺で任務があって、彼を助けることが出来たわけだ。
でも御家族は既に逝かれていた。鬼になることなく逝かれた。
もう少し来るのが遅かったら彼も死んでいただろう。当たり前だ、その時の鬼は上弦だったのだから。恐ろしい。
まだなりたてだったのかもしれないけどめちゃくちゃ弱かったのは覚えてるな。
それから彼に鬼のことや鬼殺隊の事を話すやいなや、「俺も鬼殺隊になりたいです。どうすればいいですか、」と強い眼差しで私に問うた。
とりあえず彼を私の家(神社の方)へ連れて行き、お父さんに稽古を付けてもらった。
そして彼は瞬く間に強く成長し、すくすくと大きくなった。
今隊服を着ているということは、そして甲と言うことは。最終選別も乗り越え、たくさんの鬼を狩って来たんだろう。
そうだ、名前を聞くのをずっと忘れていた。
『和斗、くん』
名城「……ッ、はい」←ときめいた
『話、聞かせて。』
名城「はい、勿論」
______________
まぁ、話は酷いものだった。
和斗くん曰く、和斗くんは御館様に時期柱に任命されていたらしい。
光柱として。
なぜ天柱じゃないのかって?
和斗くんの体に天の呼吸が合わなかったからだ。
そこで、独自の呼吸を頑張って生みだしたんだとか。
陸ノ型までしかないらしいけど、威力はかなりのものだ。
そんな強い和斗くんが、なぜ未だ柱になっていないのか。
理由は簡単、手柄を奪っていく者がいるからだと言う。
名城「それは最近入ってきた新人の女で、華奢な体をしています。素早さは本当が素晴らしいと思いますが剣さばきは全然ダメだあれは。基本もなってない。
きっと最終選別はただ生き残っただけで刀は一度も抜いていない。
その女の階級は今戊です。多分というか確実に、今までも他の隊員の手柄を奪って階級を上手いこと上げたんでしょう。胸くそ悪いです。
……何も出来ない自分に、心底腹が立ちます」
『……そうか、手柄を奪う者がいるのね。大丈夫、御館様に話してみるよ』
名城「だ、ダメです!その女は……本当に嘘が上手くて…。貴女であれど、御館様は信じないかもしれない……。それに、貴女はあの女に狙われています。そうだ、それを言いに来たんだ!」
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妖精・ナルル - 技の一つ一つがかっけぇ…みんなが可愛すぎてヤバイ位発狂しました…皆が尊い… (2020年2月24日 20時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
(*^^*) - 続き!続き!早く!早く! (2020年2月5日 2時) (レス) id: b495665938 (このIDを非表示/違反報告)
澱粉(プロフ) - さらさん» あらっ!?東方でも出てくるんですか!?私はなんかカッコイイことわざないかな……、、、。エッ!?これかっちょい!!ヤベぇ!決定。って感じで決めたんですが、東方にも出てくるなんて…!!( ˙ω˙ ) (2020年1月30日 18時) (レス) id: 385b100056 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 東方でてるよね!絶対!月に叢雲花に風 (2020年1月29日 21時) (レス) id: bb85e72a7e (このIDを非表示/違反報告)
澱粉(プロフ) - リセットさん» ギャァアーーーーー!!!!とてつもなく嬉しいですありがとうございます(;_;) (2020年1月14日 22時) (レス) id: 385b100056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澱粉 | 作成日時:2019年9月23日 2時