隠していたのね ページ49
no-side
Aがまたも昏睡状態になって、暫く経った。
その間に炭治郎達は宇髄と鬼を絶つべく遊郭へ潜入。
長く辛い戦いとなったが、鬼殺隊の勝利となった。
宇髄は片手を欠損、片目を失明。すぐ復帰したので他の隊士達から「まじかよ」という目で見られた。
炭治郎達は重傷を負った。
────Aは、未だ目を覚まさない。
煉獄「A、おはよう。今日は一日中雨が降り続けている。Aは雨が好きだと言っていたな。あと雪と雷…。」
Aが好む天気。
それは一般的に人々が嫌う天候である。
逆にAは晴れが嫌いだ。理由は《眩しすぎ》らしい。
胡蝶「…煉獄さん、そろそろ休まれてはいかがです?任務続きであまりよく寝れていないでしょう?Aさんもきっと心配されてますよ」
煉獄「胡蝶……。でも、傍についてやりたいんだ。起きた時、俺の顔を一番に見て欲しい」
あの煉獄さんがキザな台詞を…。と思った胡蝶であった。
胡蝶「……そう思うのはとても分かります。皆さんそうお思いでしょうね。ですが煉獄さん。休息は大事です。
もしAさんが起きるまで貴方が不眠不休だったなら、Aさんが起きた時目に一番に入ったのが煉獄さんであっても…目の前で倒れたりしたらAさんも吃驚されます。
ここは大人しく休息してください。」
煉獄「むう…そうだな、それは困る!一度家に帰るとする。Aを頼んだ!」
足早に帰っていった煉獄。
胡蝶はいつもの様に、Aの手を両手で握った。そっと優しく。
胡蝶は周りに誰もいないのを確認し、ぼそっと呟いた。
胡蝶「………Aさん、好きです…。」
そう言った本人の声はとても聞いていて胸が苦しくなるような声だった。
涙が溢れていた。
炭治郎「しのぶさん!カナエさん…が…………、お取り込み中、でしたか?」
胡蝶「炭治郎くん…。いえ、大丈夫です。姉さんがどうかしましたか?」
炭治郎「あ、その…。カナエさんが、Aさんの隊服からこれを発見した、と」
炭治郎が胡蝶に差し出したのは、小瓶と小刀。
胡蝶「…?これは一体……」
炭治郎「カナエさんが調べたところ、小瓶に入っているのは藤の花の毒だったと判明しました。それから、小刀には特殊な絡繰りが施されており、小刀全体が藤の花の毒を織り交ぜた玉鋼で出来ていると…」
胡蝶「藤の花の、毒……!」
──Aの持ち物により、明らかになる秘密。
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うさぎもち - 夢主さんが面白い!!!好きっっ!!!! (8月5日 22時) (レス) @page8 id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
くみ - 毒親ですか? 頑張って下さい (2021年8月7日 21時) (レス) id: 36c134799c (このIDを非表示/違反報告)
ぽむこ - 主さんの親毒親?かも。はやく社会人になって一人暮らしできたらいいね。 (2020年4月10日 1時) (レス) id: c01db3504e (このIDを非表示/違反報告)
ちーずけーき(プロフ) - な、な、な、なんですかこの作品は...!!!!!!なんて面白い!!!!!!好きです!!!!!!(( (2020年4月8日 3時) (レス) id: 6e004ed442 (このIDを非表示/違反報告)
猫田尋 - 澱粉さん» 俺も水瓶座です…でも作者さんは絶対変人じゃない!断言します! (2020年2月11日 14時) (レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澱粉 | 作成日時:2019年8月22日 1時