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馬鹿 ページ10

お館様「もっとちゃんと説明したいんだけど、これは本人から聞いた方が良さそうだと思うよ。」




まさか、伊吹さんが…!?



















伊吹「…久しぶり、皆」



甘露寺「っ!!伊吹様ぁ〜!」



宇髄「ニセモンじゃねーよな…!?」




不死川「…チッ、遅せぇ」





冨岡「…」



胡蝶「久しぶりじゃ、ないですよ、馬鹿……!!!!」




!?





伊吹「……」



胡蝶「貴女は本当に自分が《柱の頭》という事だと分かっているんですか!!?
どれだけの人が心配して、たくさんの時間をかけて貴女を探していたと思ってるんですか!!!!!!馬鹿なんですか!!!!??」





伊黒「おい、胡蝶…」





冨岡「………」黙ってばっかの鮭大根野郎((




甘露寺「はわわ…(怒ってるしのぶちゃんも素敵だけど、少し怖いわ…)」





伊吹「…そうだね、しのぶの言う通り。
私はこの一年と少しの間、皆にたくさん迷惑をかけた。しのぶが怒るのも分かる。でもね。




私だってもっと早く戻って来たかったよ。」




…?どういうことだ




伊吹「杏寿郎がいないけれど…とりあえず話すよ。私がこの一年と少しの間、どれだけ藻掻いて、苦しんでいたのか。

まず、あの日…任務に向かって、私がいなくなってしまった日だ。
実はあの時の鬼は歳を重ねた女ではなく、上弦の若い女の鬼で、血鬼術を巧みに使ってきた。でも手強くは無かったから直ぐに首を刎ねたよ。

既に喰われた男性達は救えなかったけど、その時喰われそうになっていた男性は救えたから、その人は生きて帰って欲しいと思ってとりあえず家まで送ったんだ。
とても感謝され、金平糖を頂いてしまった。何処から広まったのか、私が金平糖が好物だと知られていたよ。少しむず痒かったなあ。男性に藤の花の香り袋を渡して、男性が家の戸をきちんと閉めたのを確認してから帰ったんだ。」





伊吹「…いや、帰れなかった…が正しい。
実はあの鬼の女の血鬼術は、とても厄介なものだった。
“転送”という非現実的な血鬼術で、血鬼術をかけた対象のものを鬼舞辻の元へ送ることが出来るそうでね」



は…!?!?






伊吹「まぁ、その時は幸運だったのか、鬼が死に際にかけたからなのか鬼舞辻の元へは直接行かなかったよ。その代わり他の上弦の元へ送られた。名は言えない。言わない。

言うと反吐が出るし考えるだけで思い出すだけで吐き気がする。上弦の弐であることは言っておくよ。」

まあ、→←いつの間にか



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作者名:こばやし | 作成日時:2019年7月24日 15時

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