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話して ページ6

炭治郎「はァ、はァ、はァ……!!し、死ぬかと…!! 」



伊吹「あら。んふふ、死んでないからいいでしょう?でも完治したわけじゃないから、また蝶屋敷で診てもらって。杏寿郎は特にね。それじゃ、もうすぐ隠の人達が来るから安静にするように。

私はここでお暇させていただきますよ〜」



と、綺麗に微笑んで告げた桜坂さん。





煉獄「むぅ、それはいけません!!」



伊吹「やだ、それはどうして?」


桜坂さんは煉獄さんに近づき、しゃがんだ。





煉獄「貴女は長い間姿を消していた。その訳を皆に話して頂きたい!お館様は知っていたのかも!」




伊吹「…んー……それはちょっと、今の私では出来ないね。」




炭治郎「…?どういうことですか?」


伊吹「簡単なことよ。今の私は心が揺らいでいる。安定していない。

まるで…、大切な仲間がたくさんいるこの世界から、自分が消えることを望んでいるかのように。」



そう言う桜坂さんは、なんともまぁ…、儚くて、今にも消えてしまいそうだった。



煉獄「それは許し難い!貴女がこの世から消えてしまえば多くの者が悲しみに明け暮れてしまう!!」




煉獄さんの言う通りだと思った。




この人からは、本当に優しい、そして儚くて、切ない匂いがする。


善逸「…下っ端の俺達が口出ししていいのかわからないけど…。
貴女はまだ、その……死んじゃいけないと思います」




伊之助「そうだ!見るからにお前は強そうだし……せめて俺と戦って、俺に負けてからにしろ!!!」



伊吹「ふふ、なんて真っ直ぐな…。
そうだね、私もこの世界にまだいたい。でも、その思いとは逆に、精神は悪化して行くばかり。そんな私がこの世にいた所で、鬼殺隊の皆を導いて行ける気がしない。」



伏し目にしてそう言った。




煉獄「貴女は素晴らしい女性だ。まだ、貴女のことを毎日想っていたい。精神が安定しないのならば、皆に事情を話すことをお勧めする!!」


伊吹「………そうしてみようかな。うん、そうしよう!」



煉獄「良かった!」




煉獄さんがそう言った途端、隠の方々が来た。



隠「エッ!?エ、エ!、?!い、伊吹様…………!?な、な、何故!!!」



隠の人たちから 姿を消しておられたのでは!! とか、 一体今までどこで何をなさっておられたのですか!!等と一気に言われた桜坂さんは、苦笑いだった。



伊吹「そう焦らないの。ちゃんとまた話すから。特に柱の皆には…」





煉獄「む!」

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作者名:こばやし | 作成日時:2019年7月24日 15時

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