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不安 ページ2

炭治郎side



蜘蛛山の任務を終えた俺達は、割と大怪我を負ったため蝶屋敷にいた。



3人で会話を交えた後、訓練があった。


全集中の仕方もわかって、勝負でカナヲに勝てた。



伊之助と善逸が心配だったけど、なんとか勝てたみたいだ。





一段落付いた頃。



胡蝶「ところで…。
炭治郎君、善逸君、伊之助君。」




炭治郎「は、はい!」



胡蝶「"桜坂 伊吹"という女性を知りませんか?」





炭治郎「…?桜坂伊吹……?」

善逸「そんな人知らないぞ…」

伊之助「聞いたこともねーな!」


胡蝶「そうですか…。一応、鬼殺隊の柱の中で一番お強い方…とても偉い方なのですが、昨年の4月の頭から消息不明なんです。鬼殺隊全員で毎日情報収集と探索を行っているのですが未だ見つかっていません。」



しのぶさんは辛そうにため息をついた。



胡蝶「とても…お綺麗な方で…。鬼殺隊全員から慕われていて、懐かれている…
そんな方が居ないなら私は…鬼殺隊にいる意味が無いほどです。」



しのぶさんは俯いた。



炭治郎「…その人は…なにか任務に行ってから帰ってこなくなったんですか?」




傷を抉るようだが、探らないとこちらも探しようがない。



胡蝶「ええ、そうです。とある街で若い男が忽ちいなくなっていくということがあったのをご存知ですか?」


善逸「聞いたことあるな…」




伊之助「なんだあそれ。女ならわかるけど男さらってなんの意味があんだよ」


炭治郎「女の鬼だったんじゃないか?きっと精神年齢はかなり高かったはずだ。見た目は若い女に見せかけて誑かし……、男を誘い込んで喰らう。そういう作戦だったんじゃないかな」



胡蝶「ご名答。全て合致しています。伊吹様は其方へ行かれました。私達は止めませんでした。伊吹様だからと。伊吹様なら大丈夫だと信じて。

だって柱の中で一番偉いお方だから。お強い方だから。これからもずっと、変わることはないと思っていましたから。

伊吹様は任務のところに着いたら必ず鎹鴉を私達の方へ飛ばしました。手紙を毎回つけて下さって。」



そんなマメな人だったのか…



胡蝶「でも、その日は何も来なかった。
否、伊吹様の鎹鴉が蝶屋敷にいたんです。
私達は途端に不安になりました。何故今日はと。何かあるんじゃないかと不安になりました。



それから二日経った後、不安の気持ちのままいつも通り任務を終わらせて、いつも通り生きた。その時でした。



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作者名:こばやし | 作成日時:2019年7月24日 15時

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