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ギャップ(乙) ページ3

「んじゃ、行ってくるから。」

「は?どこいくのおっつん!!」


「ショッピングだよ!!!!言ったでしょ!?」


「聞いてないわよおついちさん!!」



なんて、アホみたいな会話を兄弟とかわす。


「もう、おついちさんは行きますからね!」



「あーーっ!!!あ!ピザ!買ってきて!!」


「却下!!」




「ウソォォォォォ!!!!」



バタン。



「ったく朝から騒がしい…」


まあ、騒がしいのに慣れてきてる自分もいるわけである。



車に乗り込み、シートベルトを締める。




「かわいい子居るかな〜?」


なんて、独り言をつぶやく。




ショッピングモールに着いて、駐車場に車を止めて中に入る。



「何から見よう…服だな」






服やら靴やらカバンやら…あとは帽子とか色々気に入ったの買ってたらもうお昼。


あ、あそこのカフェいいじゃん。




「"今日のランチは和食づくしです"…。」


いいね。入ろ!!




「いらっしゃいませ〜。お一人ですか?」


「はい」

「申し訳ございませんが相席でも構いませんでしょうか?大変混み合っておりまして…」


相席………下手すれば男かババアか、だな。(口悪い)


「ああ、はい」



ちょっと萎えてきて適当に返事しちゃった。ごめんね店員さん。



「すみません、ありがとうございます!こちらのお席にどうぞ〜。」



「ありがとうございます…」


店員さんは俺の目の前にいる女の人に相席のことは伝えず言ってしまった。忙しいからなのか…?




「すいません、相席失礼しますね」




女の人はスマホに向けていた顔をこっちにやった。




……待って?どストライクなんだけど。めっちゃかわいい。緩く巻かれたボブがとても似合う。そして亜麻色の髪。少し濃いパステルカラーの紫のインナーカラーが施されている。

メイクも薄い…ナチュラルメイクがとてもよくお似合いで。


『あぁ、はい!全然構いません。注文されます?』




俺と目が合った瞬間 にぱっ と可愛く笑うその子。



「かわ……あ!はい!します!」



はい、どうぞ と、メニューを渡される。




うーん…初めて来たから何頼めばいいかわかんないなー…


5分近く悩んでいると、女の子が話しかけてきた。



『あの…違ったらほんとごめんなさい、もしかしておついちさんですか?(小声)』




「……へ…?」


『ち、違いました!?ごめんなさい!!』




「い、いや!そうそう!俺おついち!合ってる合ってる!」

○→←男として(弟)



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作者名:こばやし | 作成日時:2019年4月6日 16時

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