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苦しい。苦しい。体が重い。
みんなの熱気で熱くなった酸素も一向に進展しない試合の焦れったさも僕の呼吸を邪魔する。
冷たい何かが欲しい。
日向「俺に持ってこい!!」
僕の横を眩しいオレンジが通り過ぎる。遅れて流れる冷たい空気に脳が覚醒する。
日・影「っし!」
ふと呼吸が楽になる。
なぁんだ...何も気負うことなんてなかったじゃん。
こっちにはこんなに元気な体力バカが2人いる。僕らは後ろに着いていけばいい。
置いていかれないようにただ前だけ見ておけばいい。
「北一ブレイクだ!」
「このまま行け!北一頑張れ!!」
「北一さ、こんなにローテ回ったの初めてじゃね?」
「確かに!やっぱり白鳥沢だよなぁ」
日向「影山!聞いただろ!俺ら白鳥沢と同レベルなんだぜ!」
影山「同レベルじゃだめだ!もっと上に行く!」
日向「そうだな!!」
及川「...なんか、精神的な苦痛が吹っ飛ぶ」
岩泉「体が軽くなる。お前と違って素でやってるもんな」
及川「酷い!!」
山口「まだそんな元気あるんじゃないですか。ならキツそうな顔厳禁です」
及川「...山口くんの笑顔コワァイ」
山口「ん?」
王様「ナンデモゴザイマセン」
月島「ふっ...山口最高」
山口「ありがとツッキー☆☆」
疲労を感じさせない僕らのやり取りに白鳥沢は呆れたように笑う。こっちには体力バカが2人いるんだ。そう簡単に崩れるわけない。
ーーーーーーーーーー
サーブは中でも疲労が目立つ川西さんの少し前へ飛んでいく。よくあんな所に打てるよね。
フライングレシーブで対応するが、ボールは腕を弾いて大きく逸れた。
ベンチむかって飛んでいくボールに山形さんが飛びつきギリギリであげる。ボールはまだコートにもどってない。
瀬見「山形!!」
山形「何してんだ!ボール落ちてねぇ!!」
そのままベンチに突っ込んだ山形さんの怒号にハッとした瀬見さんがこちらにボールを返す。
影山「ッチ...ぁ、及川さん!日向に!」
日向「はぁ!?なんで名指ししてんだよ!!」
及川さんは訳が分からないまま日向にトスをあげる日向は驚きながらボールに飛びついた。
名指しされたため日向の前に3枚ブロックが揃う。
日向「(あぁ、なるほど)」
パシィィン
山口「リバウンドォ...」
岩泉「この場面でか!流石だわ!」
ボールはそのまま計算されたかのように僕の所まで落ちてくる。
さぁ、決めてよ?
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ゆきと(プロフ) - 61の、ローテ表、回る順番とか逆だったりします?影山サーバー体と、次のサーバーって岩泉さんになる気がするんですが…… (8月15日 18時) (レス) @page12 id: 809a9df62f (このIDを非表示/違反報告)
らむせす(プロフ) - すごく面白いです!早く続きが読みたいっ!でも気長に待ってます(*’ω’*) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 7b1dad5a6f (このIDを非表示/違反報告)
MANATU(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます!よくやっちゃうんですよw (2020年5月18日 12時) (レス) id: 07ada55802 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 78が28になってますよー (2020年5月18日 10時) (レス) id: cb838be31d (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです!凄い面白かったです! (2020年5月15日 9時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MANATU | 作成日時:2020年5月14日 18時