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日向は牛島さんから下ろしてもらうと何かを思い出したふうにテテテ〜っと木兎さんの所まで走っていった。
日向「木兎さんパス!」
そう言いながら日向が飛びつくとキョトンとした顔から満面の笑顔になって日向を受け止めた。
日向「おぉ!ぶれない!」
木兎「わっはっはっ!鍛えてるからな!」
日向「超インナー凄かったです!すごい凄かった!」
木兎「俺のスパイクだからな!」
日向「カッケーっす!」
声でかいツートップが一緒になっちゃった。普通にうるさい。
1枚写真を撮ってから近付く。
月島「日向、休憩時間もう終わるよ」
日向「そーなの?...木兎さん、また後でお話しましょう!」
木兎「おう!待ってるぞ〜」
ーーーーーーーーーー
月島「僕リベロ?」
日向「俺ミドルブロッカー」
山口「セッター」
影山「WS...」
日向をぐわっと見る。月島の急な行動に日向は体を震わせて一歩一歩後退る。
月島「交代」
日向「無理!」
影山「山口ぃ...」
山口「わーわー!影山顔怖いって!!」
日向は僕の顔から目を逸らさないままそばに居た人の腕をギュッと掴んで抱きついた。
「「「「あっ...」」」」
僕らの声が揃う。
余程のことに影山も目を見開き固まり、山口は空いた口が塞がらない。
僕は一周まわって冷静になったが、やらかした本人は顔を真っ青にしてガタガタ震えながら目をぐるぐる回している。
もしかしたら雲雀田監督の時よりも震えてるかも...
それもそのはず、日向が抱きついたのは佐久早さんだ。
佐久早「...おい」
古森「さささささ佐久早!ほ、ほら、日向も悪気があった訳じゃなくて、不慮の事故っていうか!ね!」
その言葉を無視してずんずん近寄って来る。
月島「僕の後ろ来ないでよ」
日向「死んじゃう、死んじゃう...俺汗ベタベタだし、めっちゃ強くギュッてしちゃったし...うぅぅ...」
既に泣く寸前の日向が僕に引っ張られて前に出た。
それも運悪く佐久早さんの目の前。
日向の前にしゃがみこんでじっと日向を見てる。
日向「(俺死んだ...)ご、ごめんなさぁい...佐久早さんって知らなくて...」
怒られた幼稚園児だ。僕も悪いことしたな〜って思う。けど、佐久早さんに怒られるのはごめんだ。
みんな固唾を呑んで見守る。
日向「っへ?」
佐久早「そんなに怖がらなくても、取って食いやしない」
日向は撫でられたところを抑えて呆然と立っている。
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阿瀬(プロフ) - この作品すっごい好みです!更新頻度も早くて尊敬します…これからも頑張ってください! (2020年5月21日 12時) (レス) id: 30796c6079 (このIDを非表示/違反報告)
宏(プロフ) - はじめまして!宏と申します。続編楽しみにしてました!とても面白くて続きが気になりすぎて大変です!笑応援しています! (2020年5月21日 1時) (レス) id: 6f10efbcbd (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - やべぇ。めっちゃワクワクします!!! (2020年5月20日 23時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
ムーンキャット - 続編楽しみにしてました!すごく嬉しいです。ありがとうございます。体調に気をつけて頑張ってください! (2020年5月20日 23時) (レス) id: 465c4be46c (このIDを非表示/違反報告)
らむせす(プロフ) - 続編だぁ!嬉しい!応援しています! (2020年5月19日 18時) (レス) id: 7b1dad5a6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MANATU | 作成日時:2020年5月19日 17時