3話 ページ5
新学期ってことは、もちろんクラス替えがある
靴を履き替えて廊下に置いてあるホワイトボードに生徒が群がっている
「だー!お前と同じクラスかよ!!」
人混みの中声だけ飛び出て聞こえた
この声はやっくんだ。
「ダハハハ 1年間よろしくお願いしますね衛輔くん!」
人の壁から頭一つ飛び出ているトサカの頭
鉄朗が少し下に向かって煽っている
人混みをかき抜けてホワイトボードが見える位置に行く
A、A…
自分の名前の上には4との数字
私はどうやら3年4組らしい
「あ、A、今年は違うクラスだな」
左から煽りが終わったのか鉄朗が横にきた
名前で呼び合うのも2年間同じクラスで、なぜか席替えとか委員会とかが一緒でやっくんと仲が良い女ってことで興味あったのか、何だかんだ仲良くなったのだ
「やっくん、大丈夫?こんなトサカ野郎と1年間過ごすの」
鉄朗との言い合いが終わって疲れたのか、少し髪が乱れてるやっくん
「ほんとだよな。部活だけで良いっつうの」
はぁなんて17歳のため息が聞こえる
トサカ野郎ってなんですか!Aさん?!って上からワーワー言ってる鉄朗は無視しよ
「つうか3年間同じクラスになることなかったな俺たち」
大きい2人の背中を前に、階段を進んでいく
「そうだね確かに。ずっと一緒だから言われれば同じクラスになったことなかったや!」
でも、また教科書借りに行けるからラッキーだ!
なんて言ったら、教科書忘れんなよって頭を軽く叩かれた
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作者名:そらの | 作成日時:2024年3月28日 2時