君に言おう【夜久衛輔】 (ページ4)

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2話ページ4

「やっぱロングヘア一択でしょ！」

校門を通った後、後ろから中低音の声が聞こえた

「てつろー、この手邪魔」

私の頭の上に手を置いている、この手。うん邪魔。

「お前ら、ほっんと仲良いよなー始業式から仲良く登校ですか！良いですね！本当！」

私の制止する声なんて声知らず
私とやっくんの頭をポンポンしながら30cmも身長の高い嫌みたらしい顔が笑う、とても良い笑顔で

「お前！まじで頭の手どけろ！！」

やっくんは頭の手を振り払うと鉄朗のお尻に向けて蹴りをいれていた

手をお手上げ状態にしてまだ笑う鉄朗は懲りずに、やっくんで遊んでる

「本当頭おきたくなる身長してるからさ」

しょうがないよねーなんてヘラヘラ言ってる

「お前本当！始業式からムカつくやつだな！！！」

蹴りをもう一度入れようとしたところ、鉄朗が下駄箱に走って逃げるから、
やっくんもおいこら！逃げんな！なんて怒りマークが見えるくらい怒って追いかけていった

「朝から元気だね、あの2人」

おはようA と穏やかな声が聞こえると思ったら
海くんだった
あの2人を見た後だと本当に穏やかな気持ちになる

「おはよう海くん、うんほんとね」

2人を追うように、私と海くんも下駄箱に向かった。