太宰治は一人の女に夢中過ぎであるpart5

第百七十四話 ページ18

太宰「わからない…君が何故、Aちゃんを必要としているかが…」

太宰が問いかけるように言うと、ドストエフスキーは不気味な笑を浮かばせる。

ドスト「君はまだ知らないようですね…この子の能力の秘密を…」

太宰「能力…だと？」

ドスト「そうです。『本』と壺井さんは特に関係はないのですが、私は個人的にこの子の能力が欲しいのですよ。この子を得て、『本』も手に入れてみせる。そして、その本を使って罪の＿＿」



ドスト「異能者のない世界を創ります」



太宰「やってみ給えよ。『彼女』も『本』も…君の手に渡らせない…」


太宰はニヤリと口端を上げる。


ドスト「……」


国木田「太宰！！！何処だ！！！」



遠くの方で国木田の声が聞こえた。


それを聞いたドストは気絶したAを抱え、太宰に背を向ける。


ドスト「では、いずれ 『約定の地』にて」






太宰「ぐっ……A…ちゃん…」


太宰は悔しそうな顔で地面に倒れた。







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更新遅れてすみません。

久々ですね。更新できるだけしていくので応援よろしくお願いします！

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