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第百七十二話 ページ16

太宰「君の目的は判っている。『本』を得るためには横浜の異能者を根絶やしにする必要がある。けど君達《鼠》には組合のように街ごと焼き払う兵力がいない。」


太宰「だから暗殺で探偵社とマフィアの頭を落とそうとした。」


ドスト「なぜそう思うのです?」




太宰「私ならそうするからさ」



太宰の言葉にドストエフスキーは柔らかく笑う。


ドスト「似たもの同士という訳ですか。いいでしょう」


ドスト「私が盛った毒は『共食い』の異能です。」

太宰「!」

ドストエフスキーの言葉に目を開く。





ドスト「二組織を潰すのは私ではありません。貴方がたです」



探偵社、医務室。


与謝野「なんだい…此奴は…」





突如、福沢と森の傷口から謎の模様が浮き上がってきた。


ドスト「ある犯罪者の持つウイルス型の異能です。極小型の異能生物が四十八時間かけて成長し、宿主二人の体を食い破ります。但し、その前に宿主のどちらかが死ねば異能は停止します。」


太宰「社長を救うには、もう一人の宿主である、森さんを殺すしかない…」


ドスト「異能無効化は諦めてください。重要臓器内に隠れたウイルスを探し触れるのはジサツ行為です。」


ドスト「どうします?マフィアと相談でもしますか?」








中原「糞ったれ!!二日だと?」

持っている紙を握りつぶす中也。

尾崎「探偵社とマフィアを潰し合わせる奸計か」

そばにいる尾崎も呟く。

中原「姐さん…」

尾崎「探偵社と闘る気か?黒幕の思う壷になるぞ」

中原「黒幕はぶっ潰します!!それでも二日じゃ時間が足りない!!」

中也は怒りで机を叩く。


中原「…やるしかねぇ」


そう呟く中也の頭に浮かぶのはAの顔だった。





ドスト「人は、罪深く愚かです。策謀と知っていながら殺し合うことを止められない。誰かがその罪を浄化せねばなりません」



ドスト「故に私は『本』と『あの子』を求めるのです。」



太宰「あの子って…ッ!!」




パンッ!!





ドスト「こんな風にね…」




その瞬間、太宰の腹は銃弾で撃ち抜かれた。


太宰はゆっくりと倒れると銃弾が打ってきた方角を見る。

太宰「ッ…狙撃手…私の行動も予測済みか…」







A「!!(銃声の音!)」



ドスト「急所は外させました。貴方にはマフィアとの衝突を報せる役がありますから」

ドストは太宰に背を向けて歩き出す。

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瑠璃(プロフ) - 文ストの夢小説が読みたいです!パスワード教えていただけませんか? (10月20日 12時) (レス) id: 44da53a54c (このIDを非表示/違反報告)
Чуя Накахара милый(プロフ) - パスワードを教えていただけないでしょうか?とても面白く行きから読見たいです! (10月18日 1時) (レス) id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
ばるたん - パスワード教えてください!1からみたいです!夢主が好きすぎです!宜しくお願いします! (2023年2月26日 11時) (レス) id: 63beeaa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - パスワード教えてください! (2023年1月20日 20時) (レス) id: edcc1c0605 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - パスワードッッ教えてください···。最初から見ないと、なんというか満足感が···。宜しくお願いします···。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page25 id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メット x他1人 | 作成日時:2018年3月13日 22時

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