ひとごろし ページ7
「はい。どなたでしょうか？」
しばらく待っていると玄関扉が開いて、先程の母親が姿を見せる。
近くで見ると顔はかなり整っていて肌も白く一般的に言う美人といった感じだ。そして何より深く澄んだ青い瞳。この国の人間特有の色だ。
そんな母親は突然の来客の目を見た途端、顔をしかめた。
「あの……、なんでしょうか？」
「あぁ、一つ聞きたいことがあってね。簡単な質問だよ？」
「すみませんがお引き取りください」
閉められかけたドアに足を挟み、無理矢理こじ開ける。
「答える気はありません。お引き取りください！」
「そんな事言わないでくれよ。な？」
それでも必死でドアを閉めようとする母親の胸の辺りを力一杯殴った。
「ぐぇえ」
なにかが潰れたような音がした。でも、何てことはないだろうから大丈夫。血が出なければそれでいい。
母親は胸を押さえて倒れ込んだ。苦しそうにぐぇぐぇ呻いている。
荒い不規則な呼吸がはっきりと聞こえる。それを聞くとなんだか背中のあたりがざわざわした。
「ははは。大丈夫かぁ？」
家の中に入り込み、玄関ドアを閉める。鍵はかけない。
「すぐよくなるからな。幸せだから大丈夫だよなぁ」
倒れている母親の首を踏みつける。
「げぇぇ」
もう一回。
「ぎゅ」
もう一回。
「ぐ」
もう一回。
「が」
もう一回。
「…………」
静かになった。
でも、もう一回。もう一回。もう一回。
何度も何度も執拗に母親の首を踏みつけた。
気が付けば首は変な方向にねじ曲がって、中身が飛び出そうになっている。
あんなに綺麗だった顔は、苦痛に歪んでぐちゃぐちゃで醜いものになっていた。
「可哀想に……」
もう動かないそれを眺めていると、声がした。
「おい、ローズ。誰が来たんだ？ それに変な音がしたが大丈夫か？ おい、ローズ。返事を…………」
声の方を見ると、あの父親が引きつった顔でこちらを見ていた。
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慈雨 - この壊れっぷりがたまらないです！本当に大好きです！頑張って下さい！ (2018年8月1日 21時) (
レス) id: 15d4cc16a2 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ@38(プロフ) - コメント失礼します。とても引き込まれ、次へ次へと読み進めてしまいました。更新、頑張ってください (2018年6月3日 9時) (レス) id: 367ddc4bce (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ピペットくんのぶっ飛び具合、たまりませんヾ(´∇｀)ﾉ それに、駒込ピペットから名付けるなんて羨ましいほどのセンスの高さ！素敵です！これからの展開も、楽しみしています！ (2018年5月25日 3時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2018年5月13日 20時
