最弱悪魔は生き残りたい2 (ページ3)

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遊戯 3 ページ3

両肩をしっかりと掴まれている。しかもじわじわと掴む力が強くなってきていて痛い。

　抵抗しようにも、相手の能力とかがよく分かっていない状態でなにかするのはあまり良くない。

　レフトの時は何とかなったけど、目の前の悪魔は順位を見る限りレフトよりずっと強いし、何をするか分からない。

　俺が危なくなったら必ず助けに来るモノクロが来ないのは寝ているから？それとも何も問題ないと思っているから？

　というかモノクロのこと知っているし、何ならあだ名つけられてるし、こいつがモノクロの言っていた知り合いか。

　色々な考えが頭の中でぐるぐる回る。

「何故あなたがここに？あなたは誰？モノクロに何をするつもりです？」

　これはまずい。

「ねぇ、教えて？お前、どういうつもりだ」

　もう肩の骨が砕けるんじゃないかってくらい強くなってる。ものすごく痛い。

「答えろ、答えなければ殺す」

　言葉も段々強くなっている。

　これは、やばいやつだ。

　ここは正直に答えるしかない。

「じ、実は」

「実は？」

「モノクロとは契約していて」

　そこまで言った瞬間クエスチョンは乱暴に俺の右腕を掴み、無意識のうちに強く握りしめていた手の平を無理やり開いた。

「……へぇ。本当ですね」

　手の平の印をジロジロ見ながら明らかに不機嫌そうな声で言うと、ゆっくりと腕と肩を掴んでいた手を離した。

「そ、その、生き残りたくて、強くなるために契約したんだ。モノクロと」

「そう。そうですか……」

「えっと、モノクロから力をもらうとかじゃなくて、手助けしてもらって人間とか、悪魔とか殺して強くなろうと……」

「そう。モノクロと、あなたが、契約を、交わした。それであなたがここにいる。と、言うわけですか」

「うん、そうなんだ……」

　そう答えるとクエスチョンはうつむき、口元に手を当て何かを考えているようだと思ったのもつかの間、急に顔を上げてこちらをまっすぐに見た。

「良かった、モノクロになにか悪い事をしようと言うわけではないのですね」

　先程までのが嘘みたいに明るい声でクエスチョンが言う。

　どうやら納得したらしい。

「そう。そんなつもり一切ないって！」

　どっちかといえばされる側である。

「そうですよね。それなら……」

　そう言いながらクエスチョンは肩を掴んだときよりも弱いが、それでも強く俺の両手を握った。

「私と一緒に遊びましょう！退屈なんですよ、ね、いいでしょう？」