計画 1 ページ46
視界が完全に黒に染まり何も見えない。
そこは何か生き物の中のような、グネグネとしていて生温かい気持ち悪さがあった。
しかし数秒でそこから開放され、見知った空間へと吐き出される。
知っているリビング。帰ってきたんだ。
すぐ目の前には楽しそうにニヤニヤ笑うモノクロ……。
「どういうつもり？」
「安心しろよ冗談だ。食ったりなんかしない、まぁ、後2年くらいは」
最後のほうが少し気になるが、少しホッとする。
「今日は何か物足りなくてな。はは、良かったぞ、お前の顔」
「……」
そんな何か物足りないみたいなノリであんなことされたのか。
というか、まぁ、うん。悪魔だもんな。イタズラとか騙したりとか普通にする生き物だもんな。
ここ1ヶ月見ていたけど、モノクロはかなり気まぐれなようだったし、急にそういうことをしても不思議ではない感じではあった。
一緒に付いていくって言って街まで来て急に帰ったり、出かける前にお腹が空いたって言って急にご飯食べ始めたり、突然機嫌が悪くなったり、やる気が無い日は部屋から出てこなかったり……。
それでも契約はしっかり守ってくれていたから、信用はしている。一応。
今回のはちょっと焦ったけど。
「それでだ、今後の話だが……」
急にモノクロが真面目な顔をして喋りだす。
「正直人間だけじゃ期限までには全然足りないし、悪魔狩り共がこの辺りの見張りを強化し始めているから難しい」
「それって」
「恐らくお前のせいだ。この周辺でばかり殺していたから動き始めた。連中、人間に被害が出たと知ると何よりも早く行動するからな」
「あー……」
今まで場所は分散させていたつもりだったけど、それでも電車で行ける範囲だったから地図で見ればかなり狭い範囲だった。
そこで何人も行方不明とか殺されてるってなったら怪しいもんなぁ。
「人間を狙って人気のある場所に行けば獲物を見つける前にこっちが見つかってしまう。あいつら悪魔以上に何をするか分からないからな」
まだちゃんと出会ったことはないけれど、それでもとんでもなくやばい奴らだってことは知っている。
実際、見つかりそうになったことも何度かあった。その時に物陰から見た悪魔狩り達はテレビで見るような軍隊よりも重装備で見たことのない武器を持っていた。
大きな銃のような形でどんなものかは分からないけど、悪魔を殺すために作られた武器ってのはよくわかる。
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凪 - ネタ帳からきました。待ってやっぱりモノクロ好っきぃ!!! (2021年12月25日 21時) (
レス) id: 7248708266 (このIDを非表示/違反報告)
ふな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年7月24日 20時) (レス) id: eed263cb5f (このIDを非表示/違反報告)
Cry cry - 続きが楽しみです。がんばりんごー！ (2021年6月22日 16時) (レス) id: 72089608d6 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - ワーッ！(？)どうも！はじめまして！読ませて頂きましたが、すんごく面白いです！頑張って下さい！応援してます！ (2021年6月18日 21時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
まきぴろん(プロフ) - 遅れてごめんなさい(汗)完成しました！！ありがとうございました。 (2021年1月4日 12時) (レス) id: 24af0dff4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2020年11月2日 14時
