36＊召使(カルヴァン)(6月4日＊一部追加) ページ38
「こちらは、今日からミズキ専属の召使になったカルヴァン君です！はい、自己紹介してね！」
急に目の前に連れてこられたのは、亜麻色の髪の毛の男性。
右の方の髪の毛だけが少し長く、全体的にはボサボサの髪の毛をしているのだけれど、左右の耳の上のあたりだけ、犬の耳みたいな形になっていた。
目は少し眠そうな、とろんとしたタレ目。
顔立ちは整っていて、ディアル様より15cmくらい、背が高かった。
「お初にお目にかかります、カルヴァンです。平民出身なので、至らないところがあるかと思いますが、ご容赦ください。よろしくお願いします。」
「み、ミズキ…です。その、私も平民出身なので…そんなにかしこまらなくてもいいですよ…。」
「えっ、佇まいからして高貴な身分だと思ってました、すみません。」
「こちらこそ期待を裏切ったような感じですみません…。」
結構申し訳ない気分になったわ。
雰囲気詐欺みたいな感じで。
「あの、王子。」
「何？」
「いらない心配かもしれませんが…、お妃様が平民出身となると、周りがうるさくなるのでは？せめて苗字を付けられたほうがよろしいかと。」
「おお、それもそうだね！」
気づかなかった、と目をまんまるにしてたわ。
とっても可愛らしかった。
「ねえミズキ。好きな花とか、ある？」
「そうですね…。ヤグルマソウとか…好きです。」
「そっか、わかった。夜までに考えておくね。」
その後、「仕事があるから、またね」とディアル様は言い残して去っていってしまった。
しばらく沈黙が訪れる。
「…本当に綺麗な人ですね。王子が羨ましいです。」
唐突につぶやかれ、私は驚いた。
顔を上げると、カルヴァンの顔が目の前にあった。
「この綺麗な目が、『心の契り』によって片方無くなっちゃうのは、惜しい気がしますね。」
本当に残念そうだった。
この時、私は『心の契り』が何なのか、わからなかった。
それから、私たちはずっと話し込んだ。
平民出身ということで、とてもウマがあった、とだけ言っておくわ。
37＊大人(おとな)→←35＊姉弟(5月21日＊一部追加)(あねとおとうと)
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夜月(プロフ) - P(リン)さん» 元影猫です。そうでしたか。殿堂入りされた今では、何とも言えませんが……………お答えありがとうございます。 (2014年8月20日 8時) (
レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - 影猫さん» 私は好評価のみ受け付けているつもりはありませんよ？そして、申し訳ありませんが私自身このサイトのシステムは理解しきっておりません。なので影猫さんの質問には答えかねます。本当に申し訳ありません。 (2014年8月18日 14時) (レス) id: e39482bc43 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 質問です。何故サクシャサマは『好評価のみ』受け付けておられるのですか？私が評価をしたときは、95名の方が評価しておられたようですが……………このサイトのシステムは、100名ではありませんでしたか？ (2014年8月17日 20時) (レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - kum.Aliさん» 応援ありがとうございます！とても励みになります。拙い文章ですが、頑張ります！ (2014年3月27日 19時) (レス) id: c342c49956 (このIDを非表示/違反報告)
kum.Ali(プロフ) - ファンタジーって素敵ですよね！あ、いきなりすみません。読んでて文章構成もストーリ性も素敵だなぁっと思ってついコメントを…。羨ましい限りです！ 応援してます。これからも更新頑張って下さい^o^ (2014年3月25日 9時) (レス) id: 058c904860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P(リン) | 作成日時：2013年11月2日 22時
