32*格付(ランキング) ページ34
「あんたなんか、ちょっと歌が上手いだけじゃない!あたしの方がお金持ちだし可愛いし、絶対あんたなんかよりディアル様に似合うわっ!!」
その時は、まだディアル様の「趣味」の噂は広まっていなかったから、村のほとんどの人がディアル様を「可愛らしい王子様」っていう風な認識をしていた。
さらにはディアル様のご一家の別荘は村の近くにあり、ディアル様を見る機会も、多分王都の次に多いだろうから、ディアル様を見た村の女の子達は、皆ディアル様の虜になっていた。
「あんたの歌を聴いていたのも単なる気まぐれよ!ディアル様だって、歌だけがうまい女より、なんでもできる女の方を選ぶに決まってるわ!」
「え、選ぶって…何ですか?」
その時は、本当に意味がわからなかった。
でも、次の彼女の言葉でやっとその言葉の意味がわかった。
「来週、ディアル様の別荘で、ディアル様の妃にふさわしい人を選ぶパーティーがあるのよ!」
彼女は、私を嫌っているはずなのに、何故か懇切丁寧に教えてくれた。
でも、最後に「ま、あんたなんかが出席しても選ばれるわけないわ!」って言い残されたけど。
「パーティーかぁ…」
解放された安心感のせいか、足の力が抜けてその場に座り込んでしまう。
そのあと、少ししたらディアル様がやってきたの。
「何か、さっきすごいキンキンした声が聞こえてきたけど…どうしたの?」
さっきの言い争い(一方的)が聞こえていたらしい。
私は慌てて弁解をした。
「も、申し訳ありません!あの…私が昨日ディアル様と一緒に居たのをよく思わない方が居らして…」
「何だ、そんなこと?気にしない気にしない!そういう人は、そのうちお友達がいなくなっちゃうんだから!」
どこか可愛らしいことを言って、慰めてくれた。
私は少し、沈んでいた気持ちが晴れやかになったの。
「あ、あの、ディアル様…」
「なーに?」
私は、パーティーのことを聞いてみようと思い、声をかけてみたの。
「あの…来週、ディアル様のお妃にふさわしい人を選ぶパーティーがあると聞いたのですが…」
「うん!あるよー?」
あの話は本当だったらしい。
私は少し恥ずかしかったけど、ディアル様に聞きたいことがあったので、聞いてみることにした。
「私…そのパーティーに出席してみたい…です。何色のドレスが好きとか…ありますか?」
ちらり、と横を見ると、ディアル様は腕を組んで、真剣に考えていた。
33*意見(いいたいこと)→←31*好感(5月10日*王子の一人称を修正)(すきということ)
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夜月(プロフ) - P(リン)さん» 元影猫です。そうでしたか。殿堂入りされた今では、何とも言えませんが……………お答えありがとうございます。 (2014年8月20日 8時) (レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - 影猫さん» 私は好評価のみ受け付けているつもりはありませんよ?そして、申し訳ありませんが私自身このサイトのシステムは理解しきっておりません。なので影猫さんの質問には答えかねます。本当に申し訳ありません。 (2014年8月18日 14時) (レス) id: e39482bc43 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 質問です。何故サクシャサマは『好評価のみ』受け付けておられるのですか?私が評価をしたときは、95名の方が評価しておられたようですが……………このサイトのシステムは、100名ではありませんでしたか? (2014年8月17日 20時) (レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - kum.Aliさん» 応援ありがとうございます!とても励みになります。拙い文章ですが、頑張ります! (2014年3月27日 19時) (レス) id: c342c49956 (このIDを非表示/違反報告)
kum.Ali(プロフ) - ファンタジーって素敵ですよね!あ、いきなりすみません。読んでて文章構成もストーリ性も素敵だなぁっと思ってついコメントを…。羨ましい限りです! 応援してます。これからも更新頑張って下さい^o^ (2014年3月25日 9時) (レス) id: 058c904860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P(リン) | 作成日時:2013年11月2日 22時