20*淫魔2 ページ22
というかさ。
俺の話を聞いてくれてる君って、もしかしてこんなこと思ってない?
「何で急に回想編みたいな感じになってるんだ。早くストーリー進めやがれ」
ってさ!
なぜバレたしって感じしてるでしょ、今!
いやぁ、何かね?「ストーリーがぽんぽん進み過ぎるとこの五十個お話が入れれるやつ一つで終わりそう。せめて二つくらいにしたい」って我侭言ってんの。
おっと!これ以上「別の世界」の話をすれば怒られるからね。
あ、あいつの話だよね。
うーんと、友達になってすぐのころ…3年くらい前かな?のことだったんだ。
この国には、極々稀に二つの月が見れる時があるんだ。
しかも、その時は運悪く満月。
吸血欲がもっとも高くなるときだった。
…あ、ちなみに満月の夜は、どの種族も「魔力」とかが色々高まるんだ。
例えば、狼男は強制的に狼に変身してしまう、とかね。
もう血が飲みたくて飲みたくて仕方なかったんだよ。
あいつは一番「人間」に近い種族の「死神」だったから、魔力がいつもよりもすっごく高まるくらいらしいから何ともなさそうだったな…
俺は顔色も良くなかったみたいで、あいつ、しきりに『大丈夫?』って本気で心配そうに聞いてきてくれてさ。
しばらくして、どうにも大丈夫そうじゃないんで、頼み込んで血を分けてもらうことにしたんだ。
あいつは、『えっ、それって普通女の子のとかじゃないの?』とか言いながら、シャツの襟元をはだけて、首筋を出してくれたんだよ。
結論を言うと、あいつの血はすっげー美味かったんだ。
今まで飲んだ血のなかで、一番美味いんじゃ…!?ってなるくらいに!
おかげで少し貰い過ぎちゃったんだけどさ。
あいつ、俺が飲み終わったら、涙目で『貧血起こしたら…ラディのせいだからね』って言ってきたんだ。
もう誘ってるようにしか見えなかったけど、自重したよ。
せっかく、ただひとりの、俺をあだ名で呼んでくれる友人を失くすわけにいかないからね。
さぁ、俺の話はこれくらいにしようか。
明日は珍しく、人間界への仕事が入ってるんだ。
凄く、凄く珍しいことだぜ。
今まで何年生きてたっけな…200年はまだいってないかな。そんくらい。
そんな中で、手の指で数えれるくらいにしか、人間界に赴く仕事はないんだ。
明日のやつで、やっと両手の指になるくらい、かな?
じゃあ、そろそろこのへんで。
じゃね。
ラッキーカラー
あずきいろ
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夜月(プロフ) - P(リン)さん» 元影猫です。そうでしたか。殿堂入りされた今では、何とも言えませんが……………お答えありがとうございます。 (2014年8月20日 8時) (レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - 影猫さん» 私は好評価のみ受け付けているつもりはありませんよ?そして、申し訳ありませんが私自身このサイトのシステムは理解しきっておりません。なので影猫さんの質問には答えかねます。本当に申し訳ありません。 (2014年8月18日 14時) (レス) id: e39482bc43 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 質問です。何故サクシャサマは『好評価のみ』受け付けておられるのですか?私が評価をしたときは、95名の方が評価しておられたようですが……………このサイトのシステムは、100名ではありませんでしたか? (2014年8月17日 20時) (レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - kum.Aliさん» 応援ありがとうございます!とても励みになります。拙い文章ですが、頑張ります! (2014年3月27日 19時) (レス) id: c342c49956 (このIDを非表示/違反報告)
kum.Ali(プロフ) - ファンタジーって素敵ですよね!あ、いきなりすみません。読んでて文章構成もストーリ性も素敵だなぁっと思ってついコメントを…。羨ましい限りです! 応援してます。これからも更新頑張って下さい^o^ (2014年3月25日 9時) (レス) id: 058c904860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P(リン) | 作成日時:2013年11月2日 22時