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パタン、と櫻井さんが出て行って、オンボロアパートのドアが閉まると
先生が
「オイ」
と、私をまた睨んだ。
「な、なんですか…」
「お前なに翔ちゃんに褒められて喜んでんの？」
「…は？」
「髪切ったの気づかれたくらいでヘラヘラしやがって！
オレには話しかけもしないのに翔ちゃんとはイチャイチャして？
Aのくせにムカつくんだよ！」
「な…」
そんなことで怒ってたの？
てゆーか、髪気づかれたくらいでって
「先生は！私が髪切ってたの気づきました？
オレには話しかけないって、私が来ても無視してたの誰よ？
櫻井さんは私に気を使って話しかけてくれてただけなのに
なんでそんなに怒るんですか！！」
「……」
「もう！早く原稿出してください！
いつまでもゲームばっかりして！
この前も、原稿が遅いって編集長に…っ…んぅ？！」
理不尽に文句をつける先生が許せなくて
私の方が怒ってるのに。
私の話を遮ってうなじを引き寄せられたら
パクッと唇ごと先生の口に塞がれた。
「…うるせぇな…ちょっと黙っとけ」
キスをしながら、トン、と少し乱暴にラグの上に押し倒される。
「？！…ちょ、せんっ」
いきなりの展開についていけず
私に覆いかぶさる先生の胸を押し返すけど
華奢に見える先生の体は全然ビクともしなくて
「…んっ」
先生の舌が
私の唇をペロリと舐めて、器用に唇を開けられる。
そこから滑り込んだ柔らかいそれが
私の舌を見つけて絡まると
「ふっ…ん…」
「……はっ」
2人の息遣いが、部屋に響く。
「…っ、はぁ、はぁ」
最後にチュ。と短いキスを落とされ
唇が離れると
私は苦しくて肩で息をしてるのに対して
「息継ぎヘタクソ笑」
先生は平気そうな顔でニヤリと笑うと
ペロっと自分の唇を舐めた。
「〜〜〜〜っ！////」
その様子があまりにも妖艶で
私はたった今この人に唇を奪われてたのかと思うと
心臓がバクバクして何も考えられなくなる。
「もう…なんで今キスするんですか…！」
「お前がうるさいから」
「っ、だからって！」
先生との、初めてのキスだったのに。
もっとムードを大事にして欲しかったのに。
そう思うと、目から一粒、涙が溢れて
「見ないでください…」
先生から顔を逸らして
そっと涙を拭うと
先生の冷たい手で頬を包まれて
涙で歪む視界に、先生が映ったら。
「全部…オレを嫉妬させるお前が悪い」
大好きな先生と。
やっと、ひと1人分の距離が縮まった。
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くぅ。(プロフ) - にのゆうさん» にのゆうさん、コメントありがとうございます！おまけ、読んでくださったんですね！二宮先生は双子ちゃんの子育てにものすごい協力的です笑 そんな旦那さんほしいな〜と思いながら書きました(*^^*) (2017年3月18日 9時) (
レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - おめでとう双子！二宮先生大好きです。 (2017年3月17日 23時) (レス) id: b723ba0669 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - 愛美さん» 愛美さん、こんにちは〜(*^^*)私もこの二宮先生大好きです笑 不器用なのに嫉妬深いとことか、最高だと思ってます←笑 最後までお付き合い下さって、本当にありがとうございました！(*´ω`*) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - ジュンさん» ジュンさん！こんにちは！(^^) 最後の最後に5人揃えられてよかったです笑 途中スランプで書けないことがあったりしたのですが、無事完結を迎えることができました！ありがとうございました(*^^*) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - ケイトさん» ケイトさん、こんにちは！楽しんでいただけてなによりです〜(*´ω`*)また、4人のお話ができた時は、よろしくお願いします！(^^) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ。
| 作成日時：2016年5月31日 16時
