14 ページ14
・
久しぶりに会社に顔を出した櫻井さんが
私を見つけて話しかけてくる
「おー、Aさん元気？
ニノに厳しくされてる？笑」
くっそぅ…ニヤニヤしやがって…
こっちは貴方のせいでどんな目に遭ってるか…！
貴方さえいれば！私の未来は安泰だったとゆうのに！
なんてことは言えないから、我慢する。
あぁ、私ってなんて偉いんでしょうか。
「はい、まぁ。
毎日しごかれてますけど」
「アハ、やっぱり？
あいつ女にキビシーでしょ」
「キビシーというか…ワガママですよねあの人。
やれハンバーグ作れだの洗濯しとけだの」
「…え、ハンバーグ？」
櫻井さんが、目を丸くした。
「はい。好物らしいですよ？
一回作ったら気に入られちゃって
なんかあったらハンバーグって言うんです」
「…そっか…ハハ…へぇ〜」
「あ、そういえば櫻井さんて、先生と同級生でしたよね？」
そうだ
櫻井さんに聞けば、先生のこないだの質問の意味が分かるかもしれない
「…そうだけど、なに？」
「先生のことでちょっと聞きたいことがあって。
今晩時間あったりします？」
「あぁ、あるよ。
焼き鳥屋でもいい？予約しとくし」
「焼き鳥！ぜひ！お願いします！」
そんなこんなで仕事終わり
櫻井さんが予約してくれた焼き鳥屋さんに向かうと彼はもう来ていて
「すみません、待ちました？」
「いや、俺も今来たとこ」
なんて側から見たらカップルともとれる会話をしてる私たち。
仕事帰りのOLさんが櫻井さんをチラチラ見て頬を染めてる。
そして彼の隣にいる私をジロジロ。
こんなイケメンなのに彼女がコレ？
みたいな視線。
余計なお世話じゃ！
心配しなくても彼が私なんか選ぶわけないわ！
…と言ってやりたいが、いちいち考えるのもめんどくさいので無視。
櫻井さんが注文してくれた生ビールと枝豆
それからつくねを交互に食べてると
「…で、話って？」
しびれを切らしたみたいな彼が
ビールで濡れた唇を拭いながら聞いて来た。
あ、その仕草、先生と似てる。
なんて思った自分にビックリ。
「あぁ、実は…
こないだ先生の家で、フレンドシップを読んだんです」
「…フレンドシップか、懐かしいな」
櫻井さんが、フ、と笑う。
さすが親友。なんでも知ってる。
「それで先生に感想を求められたんですけど…
私、フレンドシップが好きすぎてうまく言えなくて」
「うん」
「そしたら先生が、お前いじめられたことある？って聞いてきて」
「……あぁ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くぅ。(プロフ) - にのゆうさん» にのゆうさん、コメントありがとうございます！おまけ、読んでくださったんですね！二宮先生は双子ちゃんの子育てにものすごい協力的です笑 そんな旦那さんほしいな〜と思いながら書きました(*^^*) (2017年3月18日 9時) (
レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - おめでとう双子！二宮先生大好きです。 (2017年3月17日 23時) (レス) id: b723ba0669 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - 愛美さん» 愛美さん、こんにちは〜(*^^*)私もこの二宮先生大好きです笑 不器用なのに嫉妬深いとことか、最高だと思ってます←笑 最後までお付き合い下さって、本当にありがとうございました！(*´ω`*) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - ジュンさん» ジュンさん！こんにちは！(^^) 最後の最後に5人揃えられてよかったです笑 途中スランプで書けないことがあったりしたのですが、無事完結を迎えることができました！ありがとうございました(*^^*) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - ケイトさん» ケイトさん、こんにちは！楽しんでいただけてなによりです〜(*´ω`*)また、4人のお話ができた時は、よろしくお願いします！(^^) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くぅ。
| 作成日時：2016年5月31日 16時
