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そんなペテン師先生についたあだ名は「オニノミヤ」
"鬼"みたいな性格の、"二宮"だから、という意味が由来らしく
私が入社したときには、すでにそう呼ばれていた先生。
どうしてあんなに優しそうな人が
鬼だなんて呼ばれてるのか。
入社したばかりの頃はそれが不思議でしょうがなかった
私が高校生の頃から超売れっ子作家だった二宮先生は雲の上の存在で
ここに就職したのは二宮先生のファンだからと言っても過言ではない。
学生の頃から彼に何度もファンレターを書いた。
返事は一度も来なかったけど、ずっとずっと、憧れていた。
だから、間接的にでも先生に関われるのが嬉しくて舞い上がっていたんだ。
けれど私を待っていた現実は、そんな甘いものじゃなくて。
「二宮先生、また担当変えろって言ってきたらしいぞ」
「はぁ？マジかよ。こないだ変えたばっかだろ？」
「次は誰になるんだろうな」
「俺は無理だー。あんな鬼、付いていけない」
と、先輩たちが渋い顔で噂をするのを聞いて
二宮先生はそんなに怖い人なのか…と。
裏の世界を知ってしまったのはそれなりにショックで。
そんな、誰しもが二宮先生の担当になるのを恐れていた時。救世主が現れた。
本社から派遣されてきた、櫻井翔さん。
とても優秀で、近頃、出世間違いなしともっぱら噂の。
だからみんな安堵していた。きっと次の担当は櫻井さんに回るだろう、って。
案の定、次のオニノミヤ先生の担当は櫻井さんになった。
社内の櫻井さんに対する期待は抜群で、
あわよくば永遠にオニノミヤ担当でいてくれという魂胆が見え隠れする。
どうなることやら…と、みんなに心配されながら
櫻井さんが二宮先生の担当になって1週間
「二宮先生から原稿預かりました！」
言いながらオフィスに戻った櫻井さんが、二宮先生の原稿の入った封筒を編集長に渡す。
「もう？！二宮先生が書いたのか？」
編集長がビックリしてコーヒーをこぼした。
「はい！」
キラン、と効果音がつきそうな笑顔で頷きながら、ササッとその辺のタオルで編集長がこぼしたコーヒーを拭いてる。
いい人すぎる。
こんなに早く二宮先生に書かせるなんて…
何をどうしたらそうなるんだ！
周りがザワザワ。
櫻井さんは派遣1週間で二宮扱いのエキスパートに。
そして、櫻井さんが二宮先生の担当になって2年が過ぎようとする頃。
とうとう、櫻井さんが、本社に戻ることになった。
03→←君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな。【N】
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くぅ。(プロフ) - にのゆうさん» にのゆうさん、コメントありがとうございます！おまけ、読んでくださったんですね！二宮先生は双子ちゃんの子育てにものすごい協力的です笑 そんな旦那さんほしいな〜と思いながら書きました(*^^*) (2017年3月18日 9時) (
レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - おめでとう双子！二宮先生大好きです。 (2017年3月17日 23時) (レス) id: b723ba0669 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - 愛美さん» 愛美さん、こんにちは〜(*^^*)私もこの二宮先生大好きです笑 不器用なのに嫉妬深いとことか、最高だと思ってます←笑 最後までお付き合い下さって、本当にありがとうございました！(*´ω`*) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - ジュンさん» ジュンさん！こんにちは！(^^) 最後の最後に5人揃えられてよかったです笑 途中スランプで書けないことがあったりしたのですが、無事完結を迎えることができました！ありがとうございました(*^^*) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
くぅ。(プロフ) - ケイトさん» ケイトさん、こんにちは！楽しんでいただけてなによりです〜(*´ω`*)また、4人のお話ができた時は、よろしくお願いします！(^^) (2017年3月17日 10時) (レス) id: 6e3d2fccdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ。
| 作成日時：2016年5月31日 16時
