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礼Side −現在ー




『もーちょっとまがらない?』
「えっ これくらいで許してよ」
『大事なのは呼吸だからいいっか』


俺と佑京が起きた時間は7:30

リビングに行くとマットの上でAの指導は始まっていた

見ると誠知の額は既に汗ばんでいる


「この角度からだと胸のホクロ見えそ」
『そー見るように曲げてっ!!』
「いたたたたっ」
『苦しんでる顔も好きだなー』

“チュッ”

「ちょっと休憩」
『////』



佑京「えっへんんっんッ あっあっ」
礼「おはようございます」
佑京「礼、ふつー」

「1時間おせーぞ?」
礼「起こしてくれたらいいじゃんか」
「知らねーよ」
佑京「だよな誠知いなかったしな」
礼「しっかりイチャイチャしてたしな」

『私が眠れなかったの!イチャイチャじゃないの!』
礼「誠知と一緒ならぐっすり眠れた?」
『おかげさまでぐっすりだよ 早く顔洗ってきたら?』

Aは真面目に答えてきた

佑京が彼女にヨガのポーズを習っている間
俺は誠知と並んで朝ごはんを食べる


礼「しっかり食事って感じのメシ食えてて誠知は幸せもんだな」
「お前はAに拘るからじゃねーの?」
礼「俺のこと厄介?」
「全然」
礼「相変わらずクールだな心配とかしねーのかよ」
「常にしてるよ、コロナの事を考えると礼の事なんて考えもしない、今はAと耐え抜いていくことだけしか考えられない 一緒に暮らしたいって言って良かったって思うよ」


今、誠知の目も同じ人を見つめているだろう
佑京に懸命に教える彼女をやっぱり可愛いと思ってしまう



「礼、気持ちは人がどーこー言えねーけど
Aの人生は俺が背負う。それは言っておく」


礼「……」



流石に分かっていても返せない時もある









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作者名:エリン | 作成日時:2020年3月30日 18時

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